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芭蕉色の風が吹く 伊賀上野城下町彡 お菓子街道食べ歩きクーポンレポート👣

三重の「小京都」伊賀上野。代々続く多くの和菓子店をたずね、400年前にタイムスリップしてみませんか?

忍者の里や松尾芭蕉の出生地として有名な伊賀上野。「三重の小京都」と呼ばれる所以は、江戸時代に藤堂高虎により、城下町に碁盤目状の町割りが施されたところからきています。

特産品として、伊賀牛・伊賀米・伊賀くみひもなどが有名ですが、水と土壌、気候に恵まれ、地の食材が豊富なため、米や味噌、酒など、挙げきれないほど上質な食材がたくさんあり、その食材を生かした和菓子屋が風情のある町筋に点在しています。

そんな和菓子店をお得にまわれる「お菓子街道食べ歩きクーポン」。1シートに5枚のクーポンがついていて、1店舗につきお店の指定のお菓子1点と交換できます!参加店の紹介、お菓子の説明もあり、マップもあるのでとても便利です。参加店以外にもお店はたくさんありますが、伊賀上野和菓子体験の第一歩として、こちらの食べ歩きクーポンを利用したレポートをお届けします!

◆食べ歩きクーポン:1シート 700円 5枚のクーポン付◆

【シート販売所】

・各参加菓子店舗(15店舗)
  ・(一社)伊賀上野観光協会(だんじり会館内)
  ・上野公園レストハウス売店


  

記事制作 / みえ旅アンバサダー EM&T

▼ 目次

◆御菓子街道紹介店一覧◆

店舗名 交換できるお菓子
・欣榮堂

季節の大福(冬、春/いちご・夏/パイン・秋/栗)か、クリーム大福(抹茶オーレ・カフェオーレ・いちごオーレ)の中から1個

・紅梅屋 伊賀路1個
・御菓子司おおにし 鬼屋敷最中1個 か 丁稚ようかん1個(3月~9月末までは鬼屋敷最中)
・桃青庵ふじさき 俳菓 桃青 1個
・湖月堂  こだわりのきんつば 1個
・くらさか風月堂 いが味噌風味和やか 1個 (5月~8月は涼菓若鮎1個も可能)
・いせや 草ころ3個 か 七兵衛だんご2本 
・小澤製菓かたやき本舗 かたやき3枚 か 忍者面せんべい2枚
・森本芭蕉堂 元祖あん入りかたやき1枚とかたやき1枚のセット 1つ
・桔梗屋織居 釣月 1個

 

欣榮堂 ~クリーム大福~

名阪国道中瀬ICを降りて伊賀市内にむかうと、程なくして欣榮堂が現れます。洋菓子店のような白を基調としたお店が、広い敷地内に建っています。

 店内には、伊賀の名物であるかたやきや丁稚ようかんから、ロールケーキやパイ菓子までところ狭しと並んでいて迷ってしまいますが…

ここはやはりクーポンで交換できるお店のイチオシ「クリーム大福」。

季節の大福(冬・春はイチゴ、夏はパイン、秋は栗)、抹茶オーレ、カフェオーレ、イチゴオーレからお好きなものを一つ選べます。チョイスしたのは栗のクリーム大福。お餅の柔らかさ、生クリームの質の良さ、程よい甘さ。納得のイチオシです。結局、全種類お持ち帰りでいただきました()

欣榮堂 代表 町野 晃巳さん。三重県菓子工業組合上野支部の会長を務めていらっしゃいます。お菓子創りの熱い思いを語っていただきました。現在、三重県立あけぼの学園で、和菓子作りの指導も担当されているそうです。

店内にはカフェスペースもあり、お茶やコーヒーも注文できます。また、和菓子由来の材料で作られたタピオカもおすすめです。

店  名 欣榮堂(きんえいどう)
住  所 〒518-0809 三重県伊賀市西明寺251番地 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-0317
営業時間 8:30~18:30
駐 車 場 有り
H  P 欣榮堂HP
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紅梅屋 ~伊賀路~

上野天神宮前、赤い梅が印象的な外観の紅梅屋。1712年創業の歴史あるお店です。

店内は黒が基調の和モダンな空間で、美しい色とりどりのお菓子たちが待っています。 

クーポンで交換できるお菓子「伊賀路」。小豆のこし餡にバター、フレッシュクリームのはいった餡で、パイ皮で包んだまんじゅうです。お茶にもコーヒーにも合いますね✨

そして紅梅屋の代表的商品「さまざま桜」。

伊賀特産の寒梅粉という昔ながらの手焼きの種粉と、山芋と砂糖でできています。

芭蕉翁の「さまざまのこと 思ひだす 桜かな」

という句にちなんで創られたそうです。見た目どおり、上品で優しいお味です。

こちらは試食が用意されていた「兵糧丸」。戦国時代に活躍した忍びの者の携帯保存食です。黒ごまとシナモンの2種類あり、濃厚な味わいです。食感は、ほろほろと口溶けのよいクッキーのようで、食べやすいです。

こちらも試食が用意されていた「かりんとうまんじゅう」。餡の美味しさはもちろんですが、表面のサクサク感が、風味をとても引き立てています。(試食2品はお土産としてGET🎁)

取材に協力していただきました、店長の北山さん、SNS担当の市田さん。お店のスタッフの方達もとっても明るく、美味しくて楽しい取材をさせていただきました。

紅梅屋はSNSで、季節のお菓子などの情報をたくさん発信しています。ネットショップもあるので、気になったお菓子はいつでも取り寄せられますよ。😊😊😊

店  名 紅梅屋
住  所 〒518-0861 三重県伊賀市上野東町2936 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-0028
営業時間 9:00~18:00 定休日:水曜日
駐 車 場 有り
H  P 紅梅屋HP
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御菓子司おおにし ~鬼屋敷最中~

「上野天神祭」メイン通りにたたずむ、明治時代より創業のお店です。

「上野天神祭」は関西三大祭りの1つに数えられる祭りで、400年以上の歴史があります。クーポンでいただける「鬼屋敷最中」(10月~3月は最中or丁稚ようかん)は、この祭りに登場する、鬼行列の「ひょろつき鬼」をモチーフにしたものです。たまたまお祭り前日にこちらのお店に立ち寄ったので、店主の方がお祭りについていろいろと話してくれました。何十年とお祭りを楽しんでいられるそうで、昔のお祭りの様子を写した写真なども見せていただきました。

クーポンでいただいた最中は、パリッとした皮と、ちょうどよい甘さに仕上げられた粒あん入りで、2つくらいはペロッといけそう(笑)

歴史を感じられる風格のあるお店と、丁寧に作られた和菓子、看板猫に会いに行ってみませんか…?

店  名 御菓子司おおにし
住  所 〒518-0869 三重県伊賀市上野中町3009-1 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-1440
営業時間 8:00~19:00 不定休
駐 車 場 有り

 

桃青庵ふじさき ~俳菓 桃青~

「桃青」は芭蕉が俳号として使っていたもので、己をまだ熟していない青い桃に例え、日々切磋琢磨するという思いが込められているそうです。そういう思いで、日々和菓子を作っているってとても素敵ですよね

お店の名前でもある「桃青」をクーポンでいただきました。小ぶりのお饅頭の中には、まだ熟していない桃を蜜漬けしたものがそのまま入っていて、種も食べれちゃうんです😲❕爽やかでジューシーな果肉が、練乳入りのお饅頭ととても合っています。

こちらのお菓子が生まれたきっかけは、間引きした桃を何かに使えないかと相談を受けた事からだそうです。捨てていたものが、こんなにおいしいお菓子になるなんて、素晴らしいですよね。

3代目店主の藤崎 義武さん。「素材の味を大切にしています。」

店  名 桃青庵ふじさき
住  所 〒518-0832 三重県伊賀市上野車坂町742 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595ー21ー0870
営業時間 8:30~19:30
駐 車 場 有り
H  P 桃青庵ふじさきHP

 

 

湖月堂 ~こだわりのきんつば~

明治時代より和菓子店を営み、現在五代目の店主がつくるこだわりのお菓子。歴史のあるお店のレトロな雰囲気も素敵です。

こちらのイチオシは「丁稚ようかん」、「こだわりのきんつば」です。今回はきんつばをいただきました。甘さ控えめなので、小豆の味や香りがよくわかります。3日がかりで仕上げる、1100個限定のプレミア感もいいですね。

そのほかにも人気のお菓子がたくさんあります。三笠生地に粒あんとクリームチーズを挟んだ「みかさんど」、丁稚ようかんの上に季節の果物などの寒天とジュレを重ねた「季節の雫」など…。引き継いだ伝統と、時代に合わせた工夫が生んだ銘菓たちです。

5代目 岡本 健さん 「湖月堂のお菓子は「丁稚ようかん」がベースとなってアレンジを加えています。時代の思いをつなげて新しいものを作っていきたいですね。」

店  名 湖月堂
住  所 〒518-0869 三重県伊賀市上野中町3028 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-0880
営業時間 9:00~18:00 定休日:木曜日
駐 車 場 有り
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くらさか風月堂 ~いが味噌風味 和やか~

伊賀街道沿い車坂で大正9年から続く「くらさか風月堂」。仲の良いご夫婦で営んでいます。

こちらでいただいたのは、いが味噌風味のお饅頭「和やか」です。いが味噌の風味と、こし餡がとてもマッチしています。

他にも、「大人のクリーム大福」や「伊賀蔵酒菓さかみかさ」など日本酒を材料にしたお菓子があったので「さかみかさ」をいただきました。

パクリ。で一瞬びっくり。ほんのりお酒の香りを感じたあと、白餡の中に荒く刻んだビターチョコが!これがアクセントになり全体の味を引き締めていて、とっても美味しいんです。

伊賀の酒蔵・若戎酒造の酒粕を練り込んだ餡だそうです。

風月堂のお菓子はすべて店主である倉坂 浩充さん一人で作られているため、品切れになることもあるそうです。SNSで情報発信をされているので、確認必須!ですね。

風月堂のSNSは、倉坂さんの奥様が発信されています。普段は目にすることのない、和菓子の製造過程が動画で観れたり、出来立ての御菓子が美しく並んでいる写真など、見ているだけでHAPPYに?(やっぱり食べたいですね  笑)

倉坂さん「伊賀の食材や風景、文化をお菓子に込めて、ひとつひとつ丁寧に手づくりしております」

店  名 くらさか風月堂
住  所 〒518-0832 三重県伊賀市上野車坂町753-3 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-2866
営業時間 9:00~18:00 定休日:日・月曜日
駐 車 場 有り
H  P くらさか風月堂HP
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餅の老舗 いせや ~七兵衛だんご・草ころ~

上野天神宮の大けやきが目印のお餅屋さんです。                                      伊賀のお米はとても美味しいので、餅や赤飯など、素材が生きる商品を多く扱っています。

いただいたパンフレットがとても素敵なので調べてみたら…

書家・榊 漠山(2010没)デザインでした。有名な”書とアートを融合したフロンティア”ですが、伊賀出身で、いせやの先代と親交があったそうです。

✨「城下一品」✨ かっこいいですね。

餅菓子の種類が多く、伊賀名物「おしもん」のバリエーションもとても多いです。伝統を守りながら新しい商品の開発にも力を入れているそうです。

クーポンでいただけるお菓子は「七兵衛だんご2本」か、「くさころ3個」です。「くさころ」をいただいてみました。若よもぎを使った草餅で、粒あんをつつんできな粉をまぶしてある小さめのお餅です。よもぎの香り、きな粉の香ばしさがあんの味を引き立てます。

おだんごや塩まめ餅も気になって、結局お持ち帰り()

どちらもお米の風味がよく、だんごのたれやあんも風味を引き立てる品の良い味でした。

 6代目 代表取締役社長 丸山 高 さん

店  名 いせや
住  所 〒518-0863 三重県伊賀市上野新町2755-2 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0120-16-4547
営業時間 8:30~18:00 定休日:毎週火曜日
駐 車 場 有り
H  P いせやHP
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小澤製菓 ~かたやき・面せんべい~

芭蕉生家から徒歩5分、城下町から少し外れた場所にある小澤製菓。こちらでは、なんと工場見学をさせてもらえます。

代表 小澤 基応さんに製造の工程説明をしていただきました。

伊賀名物「かたやき」は、忍者の携帯食が原型で、保存できることが前提でかたくなったそうです。熱い鉄板の上に生地を押し付けながら40分ほど焼き付けます。焼きたてのかたやきは柔らかく、冷めることでかたくなっていきます。“柔らかいかたやき“を味わえるのは、こちらに立ち寄った方の特権ですね😊

食べ方は、歯では噛めませんので割って食べます。割るときに使う木づちがついてる商品もあって、お土産に最適✨ 想像していたより甘く、なんだか懐かしい風味です。素朴な味がクセになるのでしょうね。こちらでは缶に入った6キロ入り!も買えるんです。

もう1つクーポンで選べる、「面せんべい」はたまごの入った柔らかいせんべいです。忍者の顔がちょっと憎めない感じです(笑)

◆小澤製菓工場見学 ◆ 

月〜金曜日 約30分ほど 料金 無料(やわらかやき1枚付き)    

参加は115名まで 要予約    

午前中は全工程を見ることができます😊 お問い合わせ 0595-23-1352

 

店  名 小澤製菓かたやき本舗
住  所 〒518-0810 三重県伊賀市平野東町62 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-23-1352
営業時間 8:30~17:00 定休日:土・日曜日
駐 車 場 有り

 

 

森本芭蕉堂 ~元祖あん入りかたやき~

こちらの「元祖あん入りかたやき」は、現代表の加藤 拓真 さんの祖父、3代目 森本 昭三さんが試行錯誤の上、昭和55515日に誕生させた商品だそうです。

中に「あん」が入ることで、全体がしっとり、柔らかいです。忍者もびっくり😲の美味しさです。

イチオシお菓子としてご紹介するのは、「芭蕉のへそ」。“旧里や臍の緒に泣としの暮”という句に因んで名付けられたそうです。

生地にシナモンをまぶし、中に白あんが入っています。芭蕉が帰郷した時の句にあやかり、当時の萱葺家屋を模して、真ん中に胡麻を配しへその緒を象徴して作られたお饅頭です。 

店  名 森本芭蕉堂
住  所 〒518-0022 三重県伊賀市三田953-7 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-4365
営業時間 9:00~18:00 定休日:日曜日
駐 車 場 有り
H  P 森本芭蕉堂HP

 

桔梗屋織居 ~釣月~

「桔梗屋織居」は江戸時代より藤堂藩御用商人として、400年余りの歴史がある和菓子店です。

建物は何年か前に直されたそうですが、歴史を物語る道具類や看板、瓦などが飾ってあり、歴史の重みを感じることができます。

店内にはたくさんの和菓子と洋菓子が並んでいますが、まずクーポンで交換できる「釣月」をいただきました。名前の由来は、やはり芭蕉。小庵「釣月軒」からきています。焼皮が香ばしくサクッとしていて、中の粒あんととても合います。

そしてもう一品、紹介したい和菓子が「おかゆ大福」。名前に惹かれてお店の方に尋ねてみると、こちらの大福を作ったきっかけが、18代目の現店主のお身内の方の餅による事故からで、10年の年月をかけできた、柔らかく食べやすい大福です。もち米の代わりにうるち米を使っているため、飲み込みやすく詰まりにくいそうで、メディアなどにも取り上げられています。高齢者施設などで、大変喜ばれているそうです。

 

店  名 桔梗屋織居
住  所 〒518-0861 三重県伊賀市上野東町2949 ≪GoogleMapへリンク≫
T E L 0595-21-0123
営業時間 9:00~18:30 定休日:第3火曜日
駐 車 場 有り
H  P 桔梗屋織居HP
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🍵~取材を終えて~🍡

今回取材をするきっかけとなったのは、伊賀上野に立ち寄った時、たまたま入った和菓子屋で買ったお菓子がとても美味しかったからなんです。これはぜひ観光三重で発信したい!と思い、ご紹介させていただきました。                10軒のお店の皆様に協力していただきましたが、どちらのお菓子もとても美味しく、伊賀上野の和菓子のレベルの高さに驚きました。やはり気候や水、材料の質の良さと、城下町ならではのぜいたく品なのだと感じました。

10軒で結構な量のお菓子をいただきましたが、胃もたれなし(笑)

これが質の良さの一番の証明かもしれません 😊 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

◆菓子工業組合上野支部 その他の加盟店◆

鎌田製菓 鎌田製菓 - 伊賀上野 城下町散策ガイド (igaueno-sansaku.com)
伊賀菓子庵山本  ++伊賀菓庵山本++ (katayaki.co.jp)
いがいちばん いがいちばん 辻製菓本舗 | 【伊賀タウン情報 YOU】 (iga-younet.co.jp)
朝日餅 御菓子司 朝日餅 | 【伊賀タウン情報 YOU】 (iga-younet.co.jp)
かぎや餅店 かぎや餅店 | お店情報 | 伊賀ポータル (igaportal.co.jp)

 

 

今回取材したお店の地図はこちら

EM&Tの画像

EM&T

運送事業を営む傍ら、ふと手にしたドローンにどっぷりハマりドローン事業まで立ち上げました。現在は空撮で人目線では見ることができない様々な魅力や個性を発信しています。
三重県は公私共に関わりが深く、魅力あるコト・モノ・場所が沢山あると知りました。普段見れない視点からその魅力を伝えて「行きたい、知りたい、感じたい」をお届けしていきたいです!
Instagram → https://www.instagram.com/emat0815/

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