観光三重トピックス!

全国初の外国人神主、山中フローリアンさん。350年の節目に、社名変更に込めた想いを語る。 (三重県応援団:2020年2月13日放送内容)

2020.02.13
全国初の外国人神主:久居八幡宮
2020年1月1日に「野邊野神社」から社名変更をした「久居八幡宮」。
久居のまちが出来て350年の節目を迎えた今、なぜ社名変更なのか、オーストリア出身の山中さんがなぜ神主となったのか、その理由に迫りました。



<この記事は、2020年2月13日に三重テレビ「三重県応援団」にて放映された内容をもとに構成しています。>
全国初の外国人神主:久居八幡宮
朝7時、穏やかな空気と静寂に包まれた久居八幡宮の境内。
まもなくして、本殿での朝拝が厳かに執り行われました。神主の装束を纏い、凛とした佇まいの山中さんに、私たちも心を合わせて参拝させていただきました。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
社務所に場所を移し向かい合ってみると、32歳とお若い山中さんは、その柔和な表情と物腰から、やさしい神主さんといった印象です。
お話をお伺いするうちに、日本の神社や久居に関する知識の豊富さと理解の深さに驚かさされました。

「日本人には、信仰心はあっても宗教という概念はあまりありません。」
と語る山中さん。
確かに、私たちはいろいろな神社をお参りしますが、宗教や氏神様がちがうからといって争うことはありません。

「その柔軟な考え方はすごく大切。世界平和にもつながるものだと思います。」
なるほど、世界では宗教の違いを巡っての紛争が絶えませんが、日本ではほとんど聞いたことがありません。
どうやら、山中さんが日本と神社に惹かれた理由もこのあたりにありそうです。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
雲出川のほとりにあった、第15代應神天皇をお祀りしていた神社を、久居のまちづくりに先立って鬼門除けとして現在の場所に移設したのが久居八幡宮のはじまり。
350年前、藤堂孝通公が野邊野と呼ばれていたこの地に城を築き、城下町を建設した際に「久居」と名付けたのだそうです。

この「久居」という地名には、孝通公の『永久に鎮居する』・・・“いつまでも安全な暮らしができるように”との願いが込められていました。
以来、久居の八幡様として地域の人々に親しまれましたが、明治41年の一村一社制度によって合祀され、「野邊野神社」に社名変更されました。

久居に限らず、地名の由来にはそれぞれにいろいろな意味や想いが込められていますが、私たちはほとんど知らずに生きていることに気づかされました。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
久居のまちが出来て、そして神社が移設されて350年を迎える2020年。
この節目に何が出来るのか、何をすべきなのかを考えた山中さん。その結論の一つが、神社を元の名前に戻すことでした。

地域住民の方から、近年久居に対する想いが表現しづらくなったとの意見を耳にし、また山中さん自身もそう感じていたこともあり、多くの方の後押しを受け社名変更に踏み切りました。

「久居という名に込められた想いを後世に伝えるために、名前を戻すのも小さな貢献かなと思います」。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
山中さんが神主の勉強を始めたのは約15年前。
いきなり神主になりたいと思ったのではなく、日本文化に欠かせない存在である神社に何故か興味が湧き、神道を学び続けるうちに「これはもう続けていくしかないな」と決意したのだそうです。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
大切に保管された「年代記」。
約200年前から当時の僧侶によって書き継がれてきた記録には、寛永9年から文久元年までの久居の歴史が綴られています。
久居八幡宮の神主を務める際、歴史を継承する使命を果たすためには、以前がどうであったのかを知らないといけないと思い、この年代記に学んだのだそうです。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
そして今、いったん途絶えたこの年代記をあらためて執筆しています。
当初はパソコン入力でデータとして残そうと考えていましたが、200年後に残すためには昔の人と同じやり方の方が後世に伝わりやすいのではないかと思い手書きにしました。

それにしても日本語だけでなく、書道も達筆ですね。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
インタビュー中に印象的だった「後世に伝えたい」との言葉。
350年前の人たちがどんな想いでこのまちをつくったのか、ここに神社を建てたのか。すでに自分自身もその歴史の一部であり、続けていく、伝えていくのは自分たちの使命であると語られました。
全国初の外国人神主:久居八幡宮
今回の社名変更も、年代記の執筆も、そんな山中さんの想いと使命感からくるものだと痛感しました。
遠く故郷を離れ、久居八幡宮の神主を務める山中さん。「不思議なご縁には神様が絡んでいるのかもしれません。そんな感じが強くします」。

冒頭、日本人の考え方は世界平和につながると語られたように、日本人以上に日本人らしい考え方が、孝通公の「永久に鎮居する」という願いを受け継ぎ、久居の人々に末永い平和をもたらすことでしょう。

【久居八幡宮 基本情報】
住所:〒514-1121 三重県津市久居二ノ町1855番地
TEL:059-255-2768
御社殿開門6:00-17:00 社務所受付9:00-17:00
公式URL https://www.hisai-hachimangu.jp/





動画は三重テレビ番組「三重県応援団」にて放送されたものです。
インターネットテレビ伝七ステーションでは、動画をフルサイズでアーカイブ配信しています。
ぜひご覧ください。

〇久居八幡宮(津市)
https://www.den7st.net/home/videographydetail/649

【フルサイズ動画】


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