三重の歴史街道
巡見道


巡見道は、東海道と中仙道を結ぶ幹線です。三重県内では亀山市で東海道から分かれ、国道306号に沿って県境へと至るまで約60kmの道のりです。道標・常夜燈は少ないものの、中には「両宮」等と刻む常夜燈も見られ、民間では参宮道として利用されていたと思われます。
見どころ
- 聖宝寺周辺
- 聖宝寺は、紅葉の名所として知られる寺です。巡見道はその近くを通っており、付近の細い道幅は、馬や徒歩で旅をしていた当時の様子を想像させてくれます。また、いなべ市藤原町山口の善長寺は、当時、巡見使の宿泊場所となっていたところ。集落の中に残る歴史の道を歩いてみてはいかがでしょう。

- 聖宝寺
- 大同2年(206)に伝教大師最澄により開基された名刹です。境内に藤原時代の作といわれる庭園があり、紅葉の名所として知られています。また、寺の裏には鳴谷の滝があります。

- 善長寺
- 巡見使の宿泊所(本陣)だった寺で、土間と高敷居で隔てられた対面の間や当時は玄関に掲げられたという木札が残っています。