三重の歴史街道
磯部道


伊勢市の内宮から、北側の山麓を巡り五十鈴トンネル付近で川を渡り、志摩国と伊勢国の国境であった逢坂峠を経て、志摩市磯部町の伊雑宮へと至る街道です。現在は大部分が伊勢と志摩方面を結ぶ伊勢道路と重なり、一部は神路ダムに水没しています。
見どころ
- 伊雑宮(いざわのみや)周辺
- 明治から昭和10年頃までは、磯部の中心地で商家が多くあり、賑わったといわれています。伊勢神宮内宮の別宮でもある伊雑宮近くには、当時の志摩道では珍しい道標が残されています。

- 伊雑宮
- 伊勢神宮内宮の別宮の中でもとりわけ高い格式を誇るお宮で、倭姫命(やまとひめのみこと)が志摩の国を巡られたとき伊佐波登美命(いざわとみのみこと)に命じて造営されたと伝えられています。

歳時記
- 伊雑宮御田植祭(志摩市磯部町)
- 毎年6月24日、伊勢神宮内宮の別宮・伊雑宮で行われる、日本三大御田植祭の一つとされる祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。男たちかせ忌竹(いみだけ)を奪い合う竹取神事や、早乙女たちによって行われる御田植神事、「めでためでた」の唄声につれ、伊雑宮の一の鳥居までを練り歩く踊込みなどが盛大に繰り広げられます。
