三重の歴史街道
伊勢本街道


大和平野と伊勢神宮を結ぶ街道。神代の昔に倭姫命が、天照大神鎮座の地を求め旅したという伝承も多いことから"神意に叶う"として多くの参宮の旅人に利用されました。
見どころ
- 櫃坂峠
- けわしい山道が多いことでも有名な伊勢本街道。中でも櫃坂峠は、本居宣長の紀行『菅笠日記』に登場し、宣長が大和国の榛原(はいばら)で一行に本街道越えを指示したところ、一行はこの道を通るなど考えただけでも恐ろしいとふるえあがったと書かれています。その面影を探しに歩いてみてはいかがでしょう。

- 多気宿~奥津宿
- 津市美杉町のほぼ中央に位置する多気宿と奥津宿には、古いたたずまいの旅籠や、江戸時代の道標、常夜燈などが往時の面影をしのばせています。また近くには伊勢国司・北畠顕能(きたばたけあきのり)をはじめ三卿を祀った北畠神社があり、境内には、国指定の名勝、史跡に指定されている北畠氏館跡庭園があります。

歳時記
- 三多気の桜祭(津市美杉町)
- 北畠氏の祈願所であった真言宗の名刹「真福院」の門前から「石名原」へと続く約1.5メートルの参道両側にある 2,000本の桜並木。北畠家一族の手植の木は「三多気の桜」として、多くの花見客の人気を集めています。 4月20日前後の日曜日には桜祭が行われ、地元の人々が中心となり、太鼓の演奏やもちまきなどのイベントが催されます。

- 大石不動尊八朔祭(松阪市)
- 大石不動尊の大祭として徳川時代から行われている行事で、 8月31日の「宵宮」は農家の豊作と慰安を兼ねた祭として毎年盛大に催されます。護摩奉納、盆踊り、櫛田川河畔での 打ち上げ花火などが行われ、市外からも多くの観光客が訪れます。