三重の歴史街道
伊勢街道


日永の追分(四日市市)で東海道から分岐し、ほぼ伊勢湾沿いに津、松阪と南下し伊勢へと至る街道。多くの参宮客で賑わうと同時に技術や文化など諸国の人々の交流の場としても栄えました。
見どころ
- 松阪市三雲町~松阪市街
- 松阪市三雲町の三渡川の北岸、南岸には、香良洲道や初瀬街道との追分を示す道標や、闇夜を照らす役割を果たしていた常夜燈など数多くの街道資産が点在しています。また、街道沿いには古い家並みが続き、中には全国からの参宮道者の講看板を所蔵している旧旅籠もあり、江戸時代中期以降宿場として賑わった当時の面影を残しています。

- おはらい町
- 今からおよそ2000年前、倭姫命が各地を巡幸されたのち、五十鈴川の川上を天照大神のご鎮座地に選ばれたのが内宮の始まりとされています。この門前町にあるおはらい町には昔ながらの雰囲気を持つ土産物や銘菓の老舗、茶店、旅館などが軒を連ね、かつて人々が夢見た憧れの地「お伊勢さん」の探索が楽しめます。

歳時記
- 鬼押え豆まき(津市)
- 大門の観音寺で節分会に行われる修正会の行事。鬼2人が鶴子(鉄槌)と斧を持ち、付添を前後に従え、毘沙門と称する者が前駆となって登場します。一方、白刃を持った若者は鬼を討とうと付添の者と打ち合い、堂の周囲を3周して鬼を追います。これは、同寺の本尊が漁夫の網にかかって海から引き上げられた時、悪鬼が像を奪おうとしたのを追い払った故事にちなむといわれています。

- 唐人踊り(津市)
- 10月9日~11日に行われる 360余年の伝統を誇る津市あげての盛大な津まつりは、八幡神社の祭礼がもとになっています。その中心行事「唐人おどり」は、ユーモラスな唐人の面をかぶりきらびやかな衣装をつけた人々が、ラッパ・笛・太鼓などによる古典的な囃をならしながら珍奇な踊りを繰り広げる賑やかな踊り。県の無形文化財にも指定されているその行列を見ようと、当日は多くの観光客で賑わいます。