三重の見どころ 早わかり

日本のご馳走は三重県にあり。

豊かな海で育まれる魚介、極上のブランド牛、清らかな水で醸される日本酒、そして昔から伝わる庶民の味。
高級食材と庶民の味が並ぶ三重グルメを堪能してみませんか?

伊勢湾とリアス海岸で育まれる海の幸 -伊勢海老と極上の魚介たち-

さまざまな料理法が楽しめる伊勢えび

海の幸を炭火焼きで豪快に

紀伊半島に面した伊勢湾は、なだらかな遠浅の海岸が続き、昔から豊富な海の幸が水揚げされると知られてきました。海のグルメの王様はなんといっても「伊勢えび」。ほのかな甘みを感じる活造り、プリプリの食感がたまらない炭火焼、豪快なお味噌汁など、さまざまな食べ方で堪能できます。

極上のカキを本場で楽しみたい

実は「牡蠣」も三重県で食べたい極上食材のひとつ。広島や三陸のイメージが強いですが、三重には食通も絶賛する高級ブランド「的矢かき」があります。豊かな海でふっくらと育ち、甘みのある味わいはまさに海のミルク。特許取得の浄化システムで育てられた牡蠣としても有名なので、生食ならではの濃い旨味をご堪能ください。
一方、鳥羽市の「浦村かき」もおすすめ。鳥羽~志摩間をむすぶ「パールロード」の鳥羽市浦村地区には「焼き牡蠣食べ放題」を行う牡蠣小屋が並びます。海の絶景・潮の香り・牡蠣の味と3拍子揃うとあって人気です。

歯ごたえと奥深い旨みを楽しめる、あのりふぐのてっさ

「あのりふぐ」は、10月上旬~3月上旬に安乗漁港などで水揚げされる天然トラフグ。引き締まった身が生み出すしっかりとした食感が特徴で、てっさ、フグ鍋、から揚げ、白子、ヒレ酒と一匹すべてを存分に味わうことができます。

伊勢志摩の豊かな海で育った肉厚な黒アワビ

アワビ、サザエなど、昔ながらの漁法で海女さん達が獲る貝も新鮮な現地で食べたいところ。厚みがある「黒アワビ」は、刺身にすればコリコリの食感に、火を通せばスーッとナイフが入る柔らかさに、2通りの食感が楽しめます。

関連リンク

※注:読み方について
安乗漁港…あのりぎょこう

肉好きなら食べ比べ「松阪牛」&「伊賀牛」

風情ある老舗店で松阪牛のすき焼きに舌鼓み

極上ブランド牛もご当地価格で大満足

魚介だけではなく肉も全国区に知れ渡る逸品がある三重県。言わずと知れたブランド食材「松阪牛」の産地です。選び抜かれた優秀な血統の牛を長い月日をかけてゆっくり成長させるとあって、霜降りのきめ細かさは「肉の芸術品」と呼ばれるほど。手のひらで溶けるほど上質の脂と柔らかな甘みが特徴です。焼くことで脂の香りが引き立つステーキやすき焼きをぜひご当地でご賞味ください。

「肉の横綱」とも言われる伊賀牛

まかない食が発祥の牛汁は名張のB級グルメ

対するもう一方の横綱「伊賀牛」は、大半が伊賀で消費されていて他にはあまり出回らない貴重な牛。伊賀盆地の気候が暑さに弱い牛の飼育に向いていて、良質な肉ができると言われています。自然に飼育されることでのびのび育ち、牛肉本来の旨味や赤身の甘みが感じられるブランド牛になります。ステーキやすき焼きはもちろん、和風醤油だしを使った名張市のB級グルメ、牛汁もおすすめです。

サミットで振る舞われた日本酒

サミットでは三重県産の日本酒を多数提供

三重県には多くの酒蔵があり、毎年全国新酒鑑評会などのコンテストで数々の賞を収めている実績ある日本酒がたくさん。G7伊勢志摩サミットでは、乾杯酒として振る舞われた「作」「半蔵」をはじめ、「伊勢錦」「瀧自慢」「而今」など三重県の地酒が多数振る舞われ、世界からも注目を浴びています。

赤福餅、伊勢うどん…庶民の味を食べ歩き

三重には古くから伝わる「名物餅」や「伊勢うどん」、郷土料理「めはり寿司」「てこね寿司」、地元の大衆食といわれる「うなぎ」、海女漁法などで獲れる「さざえ」、B級グルメの「とんてき」などの庶民の味がいっぱい。高級食材だけではなく庶民の味をあじわうことをお忘れなく。

あんを五十鈴川の清流に見立てた「赤福餅」

趣のある赤福本店。できたての味は格別

薄皮のお餅に香ばしいきなこをまぶした「二軒茶屋餅」

こんがり焼き目が香ばしい「へんば餅」

江戸時代、全国から歩いてお伊勢参りにやってくる旅人が大勢いた伊勢では、スピーディーにエネルギー補給ができる餅文化が発展。あんを五十鈴川の清流に見立てた「赤福餅」や、長くのばした餅の中にあんを入れた「なが餅」をはじめ、きなこをまぶした「二軒茶屋餅」、焼き目が香ばしい「へんば餅」など、多くの名物餅が楽しめます。

ふわふわの麺と濃厚なタレがクセになる「伊勢うどん」

また、昔からお伊勢参りの際に食べられてきた「伊勢うどん」は、極太でふわふわの麺に、たまり醤油とみりんを混ぜた濃厚な黒いタレを絡めたもの。ビックリするほどのやわらかさが特徴です。

新鮮なカツオに甘くコクのある醤油が浸みた「てこね寿司」

「目をみはるほど美味」だといわれる「めはり寿司」

「てこね寿司」の由来は、もともと志摩の漁師が釣ってすぐの魚を醤油に浸け、手でご飯に混ぜこんで食べた漁師料理と言われます。今では、お祝い事やお客さんをもてなす郷土料理として親しまれています。新鮮なカツオに醤油の味が浸み込んで、酢飯のご飯と混ぜると相性抜群!
「めはり寿司」は炊きたてのご飯をニ杯酢で味つけした高菜漬で包んだ素朴なお寿司。イワシの素干しなどを添えて食べる、熊野散策の昼食に欠かせないメニューです。

津には味じまんの「うなぎ」店が軒を連ねる

サザエの香ばしい匂いがたまらない!

分厚い豚肉をにんにくと濃いめのタレでソテーした「とんてき」

津市は「うなぎ」で有名。市内だけで20軒以上ものうなぎ料理専門店があり、一人あたりのうなぎの消費量が日本一になったこともあるほど。 志摩や鳥羽では「さざえ」をどうぞ。炭火で焼いた香ばしさがたまりません。
四日市のB級グルメ「とんてき」は、分厚い豚肉をにんにくと濃いめのタレでソテーした料理で、グローブのような見た目は迫力満点!ジューシーな肉汁が溶け込んだタレは、キャベツの千切りに絡めて最後まで楽しんで。

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