マコモの里めぐり☆湯の山温泉・鹿の湯ホテル他~菰野町後編~
掲載日:2013.02.11マコモの里「菰野町」~湯の山温泉ホテル鹿の湯ホテル・アクアイグニス・パラミタミュージアム~を取材してきました。(2013年2月)
御在所岳での雪遊び、絶景、空中散歩と一緒に楽しみたいのが、この時期特にぴったりの温泉! 御在所岳の麓には名泉「湯の山温泉」があり、日帰り温泉から、お食事、お泊まりまで楽しめます。
前日から泊まって朝イチで御在所岳の樹氷を見たり、御在所岳で一日雪遊びをして、ゆっくり泊まって体を癒したり・・・。あなたの時間をどうぞ☆

今回、数ある湯の山温泉の旅館・ホテルの中から「鹿の湯ホテル」にお邪魔しました。ロビーに入るとまず目に入ったのが、美しい「折り鶴」。温泉街にある三岳寺の「折鶴伝説」にちなんだものですが、左側の鶴をよーく見ていただくと鶴がつながっています。これは、1枚の紙から数羽の連続した折り鶴を折る「桑名の連鶴」と呼ばれる伝統芸術です。スゴイですよ♪
・鹿の湯ホテル 電話 059-392-3141
http://www.sikanoyu.co.jp/
・折り鶴伝説(湯の山温泉協会HP):http://www.yunoyama-onsen.com/about/
・桑名の連鶴(桑名市HP):http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,11161,234,642,html

ご案内いただく若女将に挨拶をしていると、お茶とお菓子をだしていただきました。お茶は、1年の無病息災を願って飲む、日本に古くから伝わる縁起の良いもので、「福茶」と呼ぶそうです。
オリジナルのこの福茶はかなり手が込んでいて、梅酢に浸した菰野町産の大豆に、玄米、梅干し、昆布が入っていて、香りがよくて、とってもヘルシー。自然薯と天薯でつくったお茶請けともぴったり合う、お洒落なウエルカムドリンクです♪

館内をご案内いただくと、いたるところにひな人形が飾られていました。伺うと、3月3日(日)まで、「きららのおひなさま」と題して、鹿の湯ホテルをはじめ、温泉街のいろんな施設でおひなさまを展示しているそうです。いろんなおひなさまを見たいですね。
なお、「きらら」は湯の山温泉の女将さんの会のことで、共同でイベントをしたり、お酒、サイダーや梅ぜりい(梅ゼリー)など、地産地消にこだわった商品を作っています。

最初に、温泉半露天風呂や、ダイニングルームが付いた最上級の「特別室」、3室あるコンセプトルームの一部をご案内いただきました。ここで紹介するのはコンセプトルームのひとつ「渡月(わたるつき)」。
湯の山の夜空を渡る月をイメージしたというこのお部屋は、とっても広々としていて開放感があります。その一方で、上品にまとめられた和室なので、とっても落ち着きます。ベッドは、最上の眠りを誘う「シモンズ」製。温泉に浸かって、お食事を楽しみ、お部屋でくつろぎ、シモンズで休んだら・・・。ぜひ♪

そして、自慢の温泉。傷ついた鹿がその傷を癒したと言われることから、別名「鹿の湯」とも呼ばれます。無色透明のアルカリ性泉で、筋、関節リュウマチ、湿疹、婦人病などに効能があるといわれています。
大浴場や露天風呂の他に、木のぬくもりを感じる「檜の湯」と、香草がはいった「香草の湯」(写真のもの)の2つの貸切風呂があって、小さいお子さん連れや、家族でゆったりとくつろぎたい方などにはウレシイですね。
・大浴場:24時間
・露天風呂:チェックイン~22:00、6:00~チェックアウト
・貸切風呂:50分・2100円、時間は露天風呂と同様
・日帰入浴:1000円(タオル・バスタオル付き)、11:00~15:00

お食事は、昨年7月にオープンした「ダイニング真菰」で。半個室になっていて、テーブル席と掘りごたつ席とがあり、黄綬褒章も受賞した料理長の、素材を活かした日本料理をじっくり堪能できます♪
そして、もう一つの注目ポイントは、入り口の壁。若女将がはまったという「マコモ(真菰)」がダイナミックに飾られています。さらに、壁の土にもマコモが練り込まれているそうで、若女将のこだわりぶりを感じました。
なお、このマコモ(真菰)は水辺の湿地に群生する植物で、菰野町の名前の由来になったとも言われています。茎のシャキシャキした食感が人気で、栄養素が豊富に含まれた緑葉は、粉末にして麺やお菓子に使われています。また、浄化作用があるため、館内各所に飾られていたり、真菰をモチーフにしたコンセプトルーム「真菰野」(トップ・一覧のお写真)には、畳の下などに敷き詰められているそうです。

お土産もとても充実しています。鹿肉のしぐれ煮が名産として知られていますが、最近のイチオシは、はやりマコモを使った「鹿の湯のかし“まこもさんど”」。私もいただきましたが、やさしい味で、おいしかったですよ! この他、福茶にあった「福豊」という大豆も人気だそうです。

こちらが、今回ご案内いただいた若女将。女将の会「きらら」のメンバーの1人。明るくて、ホスピタリティ満点です。次々といろんなアイデアや楽しいお話しを伺い、湯の山や菰野、そして三重がとことん大好き!というのが伝わってきました。
四季折々美しい湯の山で好きな季節は?と伺うと、紅葉の秋かと思えば、意外にも5~6月というお答え。まばゆいばかりの新緑が御在所岳全体に広がり、大いなる息吹を感じるそうです。これはお得な情報です!

御在所岳や湯の山温泉の他、菰野町にある数ある見どころのひとつが、昨年秋にオープンしたAQUA×IGNIS(アクアイグニス)。源泉かけ流しの温泉、イタリアンの奥田シェフのレストラン、パティシエの辻口シェフのスイーツは大人気。お目当ての湯の山ロールは売り切れていました。また、現代アートの作家さんの作品がいたるところにあって、実にお洒落な空間です。
【交通】近鉄湯の山温泉駅から徒歩約8分
東名阪自動車道・四日市ICから国道477号を湯の山方面へ約8㎞
【営業】6:00~24:00 無休
お問い合わせ先:アクアイグニス
電話 059-394-7733
http://aquaignis.jp/

そして、豊かな自然とアートが共存・調和する美術館「パラミタミュージアム」。池田満寿夫さんの般若心経シリーズをはじめ、幅広いコレクションや魅力的な企画展が開催されます。
現在は、3月31日(日)まで、生誕110周年記念ウォルト・ディズニー展が行われています。企画展に伴う関連イベントや、パラミタコンサートなども開かるのもうれしいですね。菰野町に来たら、ぜひお立ち寄りください♪
【交通】近鉄大羽根園駅から西へ約300m
東名阪自動車道・四日市ICから国道477号を湯の山方面へ約6.5㎞
【開館】9:30~17:30(入館は17:00)12/28~1/1、展示替え日は休館
【料金】一般1000円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
お問い合わせ先:パラミタミュージアム 電話 059-391-1088
http://www.paramitamuseum.com
※掲載されている内容は2013年1月の情報となります
関連情報
- ・みえのみどころええとこ:楽しさいっぱいの冬の御在所岳(菰野町前編):http://www.kankomie.or.jp/mMidokoro/detail_93_0.html
・湯の山温泉協会ブログ:http://www.yunoyama-onsen.com/blog/
・菰野町観光協会:http://www.kanko-komono.com/
湯の山温泉協会