三重県の潜水橋特集 意外と近くに在る秘境?絶景の潜水橋を楽しもう!この暑い夏を快適に過ごす為の「涼」をお届けします!【後編】
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皆さんは潜水橋(せんすいきょう)というものをご存知ですか?三重県内では沈み橋(しずみばし)や潜り橋(もぐりばし)、沈下橋(ちんかばし)とも呼ばれています。以前の記事で「朝明川の洗い越し」を紹介した際に色々と調べる中でその魅力を知り、拙僧自身がとても気になったので各地を探索して来ました!(笑)
◆記事作成:MAMMY(マミー) #みえ旅カメラ部
僧侶と写真家、二足の草鞋を履く僧侶フォトグラファー

この橋が見える道を今まで車で何回も通っていたのに、これまでその存在に全く気付きませんでした…。

茂みの間を進むと見えてきました。「…細いっ!(笑)」人ひとり通るのがやっとなくらいの幅で、歩くとかなり揺れました。

しっかりとワイヤーで繋がれた流れ橋タイプですね。このサイズの橋桁なら流れてしまっても一人で直せそうです。

川は浅いですが、大きめの石がゴロゴロしているので歩き辛かったです。周りに緑が多いのと、時折吹く冷んやりとした風が気持ち良かったです。
波篭(はこ)流れ橋(津市)

道路から降りるとこのような茂みのトンネルを潜って進みます。

此方の流れ橋タイプですが、先程の橋より橋桁は広いです。木製の橋桁はやっぱり揺れますね。拙僧はそちらの方が楽しいですけどね。(笑)

これだけたくさんの緑に囲まれているので道路からは橋が見えません。見つけるのは苦労しますが、そのぶん人工物の無い自然いっぱいの写真が撮れますよ。此方の川も浅めで大きな石がゴロゴロしていました。

今回の取材の中でトップクラスにテンションが上がった一枚がこちら!流れ橋の奥に鉄道橋が有るので通らないかなあと思っていたらタイミング良く来てくれました。次回はまた違うアングルで撮りに来ようと思ってます。
奥津(おきつ)流れ橋(津市)

此方は川の流れが穏やかで、水の綺麗さが際立ちます。視界一杯に広がる緑がたまりませんね。

地域差かもしれませんが、前回と異なりここまで全て木製の橋桁です。やはり林業が盛んな美杉周辺だからでしょうか。

流れが穏やか過ぎて一見すると池の様にも見えますね。拙僧は持っていないですが、撮影時にフィルターを使用すればリフレクションを楽しめそうですし、逆に反射を抑えれば川底が鮮明に見えて一興です。

流れ橋付近の水深は膝くらいで、上流は砂が多くて歩き易かったです。一方、下流側は苔が付着した石が多く、何回も滑りかけました。手ぶらだと転けても気持ち良いかもしれませんが、大切なカメラを持っているのでかなり焦りました…。(笑)
蓮川 森の沈み橋(松阪市)

此方は久々のコンクリート製の橋桁ですね。橋の長さも短く、橋柱では無く石垣が積まれているようです。

他所にも在りましたが、橋の近くに設置されている看板もご紹介。本当に川だけでなく自然の脅威を甘く見てはいけません。こういった情報や知識をしっかり確認して、少しでも異変を感じたり、危険を感じたら直ぐに安全な場所まで避難して下さい。

道路から橋までのアプローチ。ここは反対側からの方が正解だったかも…。

水は綺麗ですが流れも速く、水深も深い様なのでここは中洲からの撮影に留めました。
櫛田川 香肌(かはだ)沈み橋(松阪市)

此方は国道166号から見下ろす形になります。見た瞬間、川の綺麗さに思わず声が出ました。(笑)手前の茂みが凄過ぎて降りれそうにないので反対側に渡る事にしました。橋の左側には以前の橋の跡がありますね。

こちら側はそれなりに人が通るのか、草が生い茂ってはいますが通り易かったです。

見てください、この透明度を!本当に綺麗です。

橋の下は深くなっていて、綺麗な青緑色が深くなるほど色濃くなっています。
七日市(なのかいち)沈み橋(松阪市)

此方は近くの橋から撮影しましたが、橋桁が途切れていますね…。(涙)これほど橋桁も高いのに増水時には潜水して流されてしまうんですね…。

橋が途切れているくらいなのでアプローチは荒れていると思ったのですが、それ程でもなかったです。

ここも結構な深さが有りそうで青緑色が濃いです。直ぐ横にある砂地の所まで行けると良かったのですが簡単には行けそうにありませんでした。
粟野(あわの)沈み橋(松阪市)

水深は深過ぎず流れも穏やか、川幅も広くて此方も絶景ですね。

此方の橋は、「平松沈み橋」との表記も有りました。今でもしっかりと使われている様で、地元の方が軽トラで渡っていました。

橋の近くに砂地もあって遊ぶのに良さそうですが、アプローチが発見できず…。(涙)
赤桶(あかおけ)沈み橋(松阪市)

此方もすぐ横に架かる橋から撮影しましたが、今回初めて人が遊んでいるところに遭遇しました!(笑)

高さのある橋桁から若い子達が飛び込んで遊んでいました。後で同じ場所から覗き込んで見ましたが、臆病な拙僧が飛び込むには随分と時間がかかりそうです…。更に上流の方でも小さい子がお母さんと一緒に遊んでいました。よく見ると橋桁の上流側の尖った部分には鉄板の様なもので補強されていました。

此方は橋のすぐ横から安全に降りる事が出来ました。膝くらいまで入って撮影しながら、拙僧にはこれ位の川遊びで充分だと思いました。(笑)