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いなべ市の「藤原薬師山 紫光窯」で初めての陶芸体験!自分の創造力を形にしよう♪

掲載日:2019.03.22

従来の萬古焼に「彫彩(ちょうさい)」という技法で絵付けをし、色彩豊かで華やかさを印象付ける陶器「紫光萬古」。その窯元である「紫光窯(しこうがま)」は、初代である林紫光が四日市萬古焼の窯として四日市に開窯しました。その後いなべ市に拠点を移し、現在は三代目となる林伸也さんが窯の炎を受け継ぎ、「紫光萬古」の伝統を守り続けています。
紫光窯では初心者でも楽しめる陶芸教室が開かれており、小さいお子さんと一緒でもできると家族連れにも評判。初めてでも上手にできるのか、体験をしてきました!

「彫彩」という技法で絵付けを施した美しい陶器「紫光萬古」。今回はその窯元である「紫光窯(しこうがま)」で行われている陶芸体験に参加しました。
桑名インターチェンジから国道365号線を北上しながら車を走らせ、いなべ市立立田小学校を過ぎて数分ほどすると、左手側の林の間に細い坂道が見えてきます。そこを上っていくと、木々に囲まれた風情のある工房「紫光窯」を発見!
坂道の入り口が少し見落としやすい位置にあるので、HPの「アクセス」の地図を確認しながらめざすといいかもしれません。

入ってすぐ目に飛び込んできたのは、三代目となる林伸也さんの作品の数々!花瓶や置物などの大きなものから陶器などの小さなものまで、さまざまな作品がずらっと並ぶ光景は壮観です。

デザインに沿って器を彫り分け、鮮やかに色を塗っていく「彫彩」技法を使って花や蝶など、かわいらしく絵付けされた陶器たち。
陶芸の器というと、シンプルであったり、ちょっと渋いイメージを抱いていたのですが、そのイメージを覆されました!

お椀の柄だけでもこんなにバリエーション豊か!幾何学模様的なデザインがなんともおしゃれです。なめらかな陶器の表面に彫られた絵の凹凸が感じられて、とっても手触りがいい♪

マグカップを持ってみると、見た目からは想像できないほど軽くて持ちやすい!展示されている作品たちは購入することができるとのことで、自分用のマグカップにとお土産にしてしまいました♪

作品の展示部屋から奥に進むと、体験の工房があります。工房内は広々としていて、グループで体験をしても楽しそう!
体験は午前の部と午後の部に分かれており、予約が必要。必要な道具は貸し出してもらえるので、特別な持ち物はなくてOK!
【手びねり体験コース(要予約)】
午前の部 9:00~12:00(1人1,500円+粘土代1,000円/税込)
午後の部 13:00~16:00(1人1,500円+粘土代1,000円/税込)

体験は毎回「これをつくる」といったお題は決められておらず、参加者それぞれにつくりたいものを自由につくることができるスタイル。こちらは今までの参加者がつくった作品の一例です。
お皿やコップ、小物など、自分のつくりたいものを林先生に伝えて、アドバイスを受けながら作品をつくっていきます。実際にどうやってつくればいいのかなど、つくりかたのコツは先生が教えてくれるので、「これは難しいんじゃないかな…」とためらわずに希望を伝えましょう!

今回はマグカップづくりにチャレンジ!粘土は1kgから使用できます。この粘土は全て使い切らなくても大丈夫です。
林先生に教えてもらいながら、最初に器の底となる部分をつくっていきます。ここからどのように仕上がっていくのか、期待が高まります!

縁に沿って粘土の紐をぐるぐると積み重ねていきます。簡単そうに見えますが、実際にやってみるとまっすぐに重ねていくのが意外と難しい。崩れないよう、慎重に!

紐を積み終えたら、へらを使って表面を撫で、紐と紐とのつなぎ目を接着させていきます。やっていくうちにどんどん慣れてきて、スピードもちょっと早くなったかも?

ヘラで上手くできないところは、指でつなぎ目をならしていきます。気を抜くと粘土が横に広がっていってしまうので、お椀型になってしまう。まっすぐになるように形を整えながらこねこね…。

余った粘土の端を切り取り、形を整えます。ここは上手く切れるか不安だったので、先生にお任せ!ナイフをおさえてくるくるっとろくろを回し、あっという間にカットする先生。上手くできるか不安なところも、こうして手助けしてもらえるので不器用な方でも安心です♪

取っ手を取り付けていく作業です。粘土の紐をくるっと丸めて、外れないようにヘラを使って取り付けます。取っ手を付けるとだいぶマグカップらしさが増しますね〜!

最後の仕上げに、マグカップに模様付けを行います。すると、先生が取り出したのは石やペンのフタ、木などなど。これでどうやって模様をつけるんだろう?と先生を見ていると、木の角を当てて外して…。かわいい三角模様のできあがり!なるほど、こうやって模様をつけていくんですね!

最後の仕上げに、マグカップに模様付けを行います。すると、先生が取り出したのは石やペンのフタ、木などなど。これでどうやって模様をつけるんだろう?と先生を見ていると、木の角を当てて外して…。かわいい三角模様のできあがり!なるほど、こうやって模様をつけていくんですね!

こちらが完成品です!あとは焼き上がりを待つだけ♪先生の手助けもあって、初めてでもこんなに綺麗につくることができました!
作品はお任せでの色つけ後、着払いで郵送してもらえます。(別途1,000円必要)
もしくは、後日再度工房を訪れて自分で自由に色つけを行うこともできます。(その場合は工房使用料で1,500円別途必要)

体験のあとは、工房を見学させてもらうことに。こちらが作品を焼き上げる登り窯です!いくつもの窯に分かれており、焼き上がりの段階によって窯は使い分けられています。

陶芸活動だけでなく、地元の文化振興にも力を入れているという林先生。工房の裏手にはなんと能の舞台が立っており、毎年能の演目とともにさまざまな楽器の演奏を楽しめるイベントを開催したり、ほかにも陶芸や登り窯に関するイベントが行われているんだそう。

舞台奥には双龍を描いた陶壁があります。こちらは初代紫光である林先生のおじいさんの作品を補修し、復元したもの。
一見すると壁に描かれた絵のように見えますが、近づいてみると全て陶器に彫られて描かれていることがわかります。躍動感あふれる龍の姿に惚れ惚れします。

最後に、今回体験を教えてくださった林伸也先生をパシャリ。気さくな先生の人柄に和まされながら、楽しく体験することができました。
林先生、今日は楽しい時間をありがとうございました!

黙々と作業に打ち込んでつくりあげていくのっておもしろいですね!
陶芸の知識がまったくなくても、最初から最後まで丁寧に先生が手助けしてくださったので、安心して体験に臨むことができました。
マグカップがどんな色合いでできあがってくるか楽しみです。何を入れて飲もうか、今から考えなくっちゃ!

【藤原薬師山 紫光窯(しこうがま)】
住所 いなべ市藤原町古田薬師山1590
電話番号 0594-46-3734
ホームページ  http://www.shikou-gama.net
アクセス 東名阪自動車道「桑名」ICより約30分
駐車場 あり ※詳しくはHPの「アクセス」をご覧ください。

※ 2019年3月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。
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