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取材レポート

【自転車ライターが行く!美し国・三重 自転車道中記】東紀州編・七里御浜沿いを走り、熊野の美味に舌鼓!

掲載日:2019.02.14

「美し国・三重 自転車道中記」とは?

三重県生まれ三重県育ちの自転車ライター・浅野真則が、三重県の魅力を自転車で巡りながら紹介します!

■旅人 自転車ライター・浅野真則
自転車歴およそ20年。三度の飯+おやつと同じぐらい自転車が好き。自転車を愛するあまり、フリーの自転車ライターに転身。仕事と称して自転車に乗り、プライベートでもレースやロングライドを楽しむ。

■旅の道連れ・村上(三重県観光連盟)
自転車を始めて半年のロードバイク初心者。愛車のビアンキのロードバイクを「そらまめちゃん」と密かに呼んでいる。仕事柄、三重県の観光スポットやグルメに詳しく、おいしいものには目がない。

七里御浜

自然豊かで旅情満点の東紀州エリア

三重県南部の東紀州地方は、世界遺産の熊野古道伊勢路が通り、熊野灘に象徴される海の景色と台高山系に象徴される山の景色、豊かな自然に育まれた海の幸・山の幸と魅力がぎゅっと詰まっています。

前回松阪の市街地を走ったわれわれ一行。
「今度はもう少し走りごたえがあって、自然を堪能できるコースを走ってみたい!」という本シリーズ担当・村上の要望を受け、ナビゲーターのライター浅野が東紀州のシーサイドエリアを走るコースへご案内。

今回はどんな道中になるのでしょうか?

七里御浜

道の駅 熊野・花の窟
今回旅する東紀州、特に熊野以南の紀南エリアは、県庁所在地の津からおよそ150km。
かつては津からでも片道4時間はかかるほどでした。
個人的には熊野というと同じ三重県でありながらちょっと特別な場所であり、旅情を刺激されるのです。

しかも取材日は穏やかに晴れ、この上ない絶好のサイクリング日和。
出発前からテンションが上がります♪

本日のスタート&ゴールは道の駅・花の窟。
ここには古民家風の建物が並ぶお綱茶屋という施設もあり、古代米を使ったグルメも楽しめるのですが、最後のお楽しみにとっておきましょう。

七里御浜

世界遺産の宝庫・熊野

花の窟神社


出発前に、道の駅・熊野花の窟の目と鼻の先にある花の窟神社にお参りし、道中の安全をお祈りしていきましょう。

花の窟神社は、神々の母・伊弉冉尊(イザナミノミコト)の御陵とされ、日本書紀にも登場する日本最古の神社で、世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の登録資産のひとつです。

七里御浜

鳥居をくぐり、玉砂利の敷き詰められた参道を進むと、社務所の奥にご神体の高さ70mの巨岩が現れました。あまりの大きさに圧倒されます。
ご神体には綱が掛かっており、年2回行われるお綱かけ神事で掛け替えています。
この神事は三重県無形文化財に指定され、ユネスコの世界遺産に登録されています。

「大きすぎてカメラに収められない!」この迫力は写真では伝えられないので、ぜひその目で確かめてください。

七里御浜

獅子岩

花の窟神社に参拝したら、ウォーミングアップがてら獅子岩を目指します。
獅子が七里御浜(しちりみはま)に向かって遠吠えしているように見える奇岩で、熊野を象徴する見どころのひとつです。

獅子岩も世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の登録資産。
熊野は世界遺産の宝庫と言っても過言ではありません!僕は熊野には何度も訪れたことがあるのですが、獅子岩を間近でじっくり見るのは今回が初めてでした。

「こうしてみると、本当に立派だなぁ。今風に言うと“映える”よね」
「ですよね!熊野に来たら寄っていただかないと!」

七里御浜

「そういえば浅野さん、たまには写真で登場しましょうよ」

というわけで、思いがけず僕も獅子岩の前で記念撮影しました。

獅子岩を背景に写真が撮れるこの場所は、フォトスポットとしておススメです!

七里御浜

獅子岩を堪能したら、国道42号を南下します。
熊野は市街地でもそれほど交通量が多くなく、自転車でもかなり走りやすいと感じます。

それは交通量が少ないことだけが理由ではなさそうです。車道の左側に一定の間隔で自転車の通行場所と進行方向を示す青い矢羽根がペイントされているのですが、これがドライバーへの注意喚起を促していて、自転車で走る人に優しい運転をする人が多いように感じました。

この矢羽根のサインマークは、全国的に幹線道路などに描かれ始めています。
この日は、国道42号に描かれてるのを見つけました!

このシステムが全県的に、全国的に広がったらいいのに――。自転車を愛する僕としては、率直にそう思うのでした。

七里御浜

国道42号を南に向かって走っていると、時折七里御浜が見えます。

七里御浜とは熊野市から紀宝町にかけて約22km続く熊野灘の海岸線で、日本一の長さを誇る砂礫海岸。
伊勢神宮と熊野三山を結ぶいにしえの道、熊野古道・伊勢路も七里御浜の海岸を通っていて、この部分は特に“浜街道”と呼ばれていました。
そんな歴史的背景もあり、七里御浜も世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の登録資産に含まれています。いにしえの旅人の姿を思い描きながら、われわれは潮風のように颯爽と七里御浜沿いを南下していきます。
七里御浜沿いは起伏がほとんどなく、体力に自信がない人でもサイクリングを楽しめるので、われながらいいコースをプランしたなぁと自画自賛するのです(笑)。

熊野市街を抜けると信号にもあまり引っかかりません。サイクリング中、信号に引っかからずに走れるのは気持ちのいいもの。

三重県にはこのようなサイクリングにふさわしい信号の少ない道、さらにここ七里御浜沿いのように、絶景が楽しめて走っていて気持ちいい道もたくさんあるのです!

七里御浜

地産地消グルメで大満足!

道の駅 紀宝町ウミガメ公園

獅子岩から15kmほど信号にもあまり引っかからず順調に走り続け、熊野市、御浜町を経て紀宝町へ。

次の目的地、道の駅・紀宝町ウミガメ公園に到着しました。
七里御浜の中でも紀宝町周辺はウミガメの産卵地として知られ、この道の駅にはウミガメの資料館も併設されています。
道の駅の入り口にはウミガメのモニュメントもあります。

七里御浜

ここで村上さんのグルメセンサーが反応!
「ここには地元の食材を使ったおにぎりがあるんです。お腹もすいたし、お昼にしましょう!」

自転車にワイヤーロックをかけて駐輪し、売店に向かうと、レジの横に……ありました!
手作りおにぎりがずらりと並んでいます。
お米は紀宝町産の飛雪米、具材にも三重ブランドの熊野地鶏や皮まで食べられるマイヤーレモンなど、主に地元産の食材を使っています。

これぞまさに地産地消!

七里御浜

おにぎりは地域のお母さんたちが一つひとつ丁寧に握って作っているそうです。
この日は5種類のおにぎりが並んでいました。1個120円という手ごろな価格も魅力です。

おにぎりは手ごろなサイズで一つひとつ個装されているのでサイクリング中の携行食としてもピッタリですが、のんびりサイクリングを楽しむのが目的なので、ランチ休憩にしましょう。

村上さんは天むすとからあげ入りのおにぎり、僕は東紀州の名物・めはりと、鶏肉のグリルが載せられたチキンのおにぎりをいただきました。

「うーん、最高!お米をかむほどに甘みが出てくるし、唐揚げもジューシーでおいしいです!大きさもちょうどいいし、いろいろな味を楽しめるのがいいですね」

一口一口、じっくりかみしめるようにいただいて、大満足したのでした。
この道の駅のレストランにはテラス席もあるので、春や秋の穏やかな気候の日には七里御浜を眺めながらのランチも楽しめますよ!

七里御浜

ほどよくお腹が満たされたところで、次の目的地を目指します。

「村上さん、自転車で県境を越えたことあります?」
「え、ありません」
「では、今から行きましょう!」

県道35号(旧国道42号)をさらに南下。
国道42号 紀宝バイパスとの分岐を海沿いに進みます。
バイパスが開通してから、旧道は交通量が減り、自転車で走りやすくなりました。

左手に工場の煙突を見ながら道沿いに西に進むと、三重県と和歌山県の県境を流れる熊野川が左手に見えてきました。
対岸は和歌山県です。かつて熊野川の渡しがあった成川で左折し、熊野大橋を渡ります。
この橋は新宮方面への一方通行で、橋の両側にある鉄骨の重厚なアーチが印象的です。

七里御浜

橋を渡り始め、中ほどまで来たところで「和歌山県新宮市」の標識が見えてきました!

ここが県境です。

「自転車で県境を越えるのって、何だか新鮮!」
「でしょう?」

新宮市に入ってすぐ、熊野三山のひとつ、熊野速玉大社があるので本当なら参拝したいところですが、今回はスケジュールも押してしまったので断念。

本当に和歌山県にちょっと上陸しただけで再び三重県に戻ります。

七里御浜

三重県に再上陸したら、来た道を再び戻ります。

体力に余裕があるなら、1本山側で起伏に富んだ県道141号(通称:オレンジロード)を通り、ミカン畑の中を走るのもいいですが、ビギナーの村上さんをアテンドするので今回はなるべくフラットなコースを選びます。

とはいえ、橋の架かっているところでは、微妙な起伏もあります。
上りではスピードは落ちてもいいのでギヤを適度に軽くして足に負担をかけすぎないように、下りでは適宜ギヤを重くして楽にスピードに乗せるように、僕が前で見本となって走ります。

県境から10kmほど走ったところで、右手に熊野灘に面して椰子の木が立ち並ぶ公園に到着しました。この一角だけまるで南の島のようです。

「ここは七里御浜ふれあいビーチという公園なんです。ちょっと寄っていきましょう」と村上さん。

公園には芝生の広場や海に面したベンチもあります。しばらく休憩していなかったので、ここで撮影がてら小休止します。

七里御浜

道の駅 パーク七里御浜
椰子の木のあるふれあいビーチの目と鼻の先には、道の駅・パーク七里御浜があります。
ショッピングセンターやレストランなども併設されている大型の道の駅。

ここ、御浜町は、「1年中ミカンの採れる町」として有名なミカンの産地。
この道の駅でも、地元のミカンを使ったジュースやお菓子なども販売されています。

ミカンのスイーツやミカンジュースで一息入れるのもおすすめです。

七里御浜

さて、われわれ一行はスタート地点の道の駅・花の窟へ戻ってきました。

ここまでの走行距離は40kmを越えています。

比較的フラットなコースだったとはいえ、自転車ビギナーの村上さんは十分サイクリングを堪能できた様子。
1日100km走ることもざらではない僕にとってはやはりまだ物足りない距離ではありますが・・

「最後に道の駅のお綱茶屋で、とっておきのスイーツで締めましょう!」と村上さん。
小腹が空いたタイミングで〆のスイーツとは、なんとも魅力的です。

七里御浜

村上さん情報では、お綱茶屋のおすすめスイーツは、この地で生産されている古代米・いざなみ米を使ったいざなみ米みたらし団子。

さっそく注文します。みたらしは注文を受けてから焼いてくれるので、熱々をいただくことができます。
焼き上がったみたらしはタレがしっかりかかっていて、湯気もあがっていて見るからにおいしそう!

七里御浜

「う~~!お餅がもっちもちで柔らかい!タレも甘さと辛さのバランスが絶妙!」

なんともおいしそうです!
「ああ、甘辛のタレが絡んだ団子が五臓六腑に染み渡る……」

サイクリングの後だから、みたらし団子のおいしさもひとしおでした。

お綱茶屋は、スイーツだけでなく、いざなみ米のおにぎりやいざなみ米を練り込んだうどんなどのフードメニューもあります。

今回はランチタイムを外してしまったのでいただけませんでしたが、食いしん坊を地で行く僕は、近いうちにもう一度熊野に来てフードメニューも味わいたいと思うのでした。

七里御浜

お綱茶屋の一角には、電動アシスト自転車のバッテリーを充電する施設もあります。
食事をする間にバッテリーを充電することもできるなぁ、と感心していると・・

「あ、顔出しパネルがありますよ!」と村上さん。
「記事の”著者近影”用に撮りましょう!」
いい年の大人が顔出しパネルなんてちょっと恥ずかしい気もしますが、せっかくなので・・。

今回は熊野のシーサイドエリアを紹介しましたが、僕としては熊野の山岳エリアの魅力を紹介できなかったのが心残りです。
今度は走りごたえ満点の山岳コースを紹介したいと思うライター浅野でした。

【今回のルート】


記事作成/浅野 真則

カテゴリー
アウトドア
エリア
東紀州

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