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四日市市立博物館・プラネタリウム・四日市公害と環境未来館の魅力を詳しく紹介します!

掲載日:2018.09.22

四日市市にある「四日市市立博物館」「GINGA PORT401(プラネタリウム)」「四日市公害と環境未来館」は、四日市の様々なことを学べる素敵な空間。四日市ぜんそくという公害を乗り越えるため、環境改善に取り組み、産業の発展と環境保全を両立した四日市市。楽しみながら学べる博物館と、世界一の星空を映し出すことのできるプラネタリウムで、さらに四日市を深く知りましょう。
なお、これらの施設三つを合わせて、「そらんぽ四日市」という名称で親しまれています。

四日市市にある「四日市市立博物館」と「GINGA PORT401(プラネタリウム)」と「四日市公害と環境未来館」へ行ってきました!
博物館というと、ただ見て回るだけ…と思いがちですが、ここでは見るだけでなく実際に学ぶ、自分で調べるといった要素が満載なんです!今回は館内をさらに楽しむ方法もご紹介しちゃいます♪ 

近鉄四日市駅から西へ徒歩3分。すると、ガラス張りのおしゃれな建物が見えてきました!

四日市市立博物館、プラネタリウム、四日市公害と環境未来館の施設三つを合わせて、「そらんぽ四日市」という名称で親しまれています。
それでは、さっそく中に入ってみましょう!

5階建ての構造で、入ってすぐ1階がエントランスホールになっています。

1階には総合受付、ミュージアムショップ、講座室と、「四日市公害と環境未来館」の学習エリア(図書コーナー、研修・実習室)があります。
2階にあるのが「四日市公害と環境未来館」の展示エリア。
3階には「四日市市立博物館」の常設展(時空街道)と「丹羽文雄記念室」があります。
4階は「四日市市立博物館」の特別展示室。
5階には、プラネタリウム「GINGA PORT401」があります。

「四日市公害と環境未来館」と、「四日市市立博物館」の常設展(時空街道)は無料ですが、特別展示室とプラネタリウムは有料なので、まず1階で受付を済ませましょう。

それでは、1階からご紹介します。まずは博物館といえば、ミュージアムショップ!

博物館らしく鉱物、化石などもありますが、四日市に関するものやプラネタリウムの思い出になるような宇宙のグッズもありました!

企画展示に関するお土産もあります!現在ばんこ焼きのようです。
豚の蚊取り線香入れがとってもカワイイですね~♪ お帰りの際はぜひ立ち寄ってみましょう。

次は、「四日市公害と環境未来館」の図書コーナーです。

公害、環境に関する本などを1万冊以上所蔵しているとのこと。
貸し出しもできるので、子供の学習の場にぴったりですね。
横にはちょっとした自習スペースもあるので、一緒に活用するのもいいかもしれません。

こちらは研修・実習室ですが、あれれ…?
小学校の教室と、窓からは工場…?

なんと、このお部屋は、四日市市内の塩浜地区にある小学校を再現しており、窓からは工場風景が見えるようにようにデザインされているんです。
写真にはありませんが他にも講座室があり、そこでは様々な講演会が行われています。

1階を一通り見終わったところで、次は「四日市市立博物館」の常設展へ行ってみましょう!
近未来なエレベーターで3階まで登ります。

館内を見て回る前に…実は、この「四日市市立博物館」と「四日市公害と環境未来館」を回るときにとっても便利なサイトがあるのをご存じですか?
それが、展示ガイドというサイトです!
→ 展示ガイド(四日市市立博物館・四日市公害と環境未来館)

スマートフォンや、タブレットから展示ガイドを解説付きで見ることができるうえに、音声ガイドを聞いたりクイズを楽しむこともできるんです!
タブレット端末を無料で貸し出してくれるので、スマホを持っていない子どもだけでも利用できます。一緒に利用すれば、より学びが深まりそうですね。

それでは、原始・古代から江戸時代までの四日市の歩みを紹介する展示エリア「時空街道」に行ってみましょう。

ボランティアの方がいるので、希望すれば無料で案内してもらうこともできます。
自分で見ているだけでは分からないことを質問できるので、ぜひ案内してもらいましょう!

中に入ってみると…弥生時代の竪穴住居が見えてきました!
まるでタイムスリップしたようです。人がとってもリアルで今にも動き出しそうです!

写真撮影OKのところも多いので、写真をとって自由研究などにも利用できます。
なのでどんどん撮っちゃいましょう。 (一部撮影禁止エリアあり)

よくよく見ていると、照明が変わっていき、季節と時間がどんどん変化していくので、同じ場所でも朝昼夜、春夏秋冬さまざまなシチュエーションで見ることができます。
一つの場所にいても飽きないですね~

先へ行くと、時代は一気に室町時代へ。
”四日市”の名前の由来である四のつく日に開催された”市”が再現されています。

ここは建物や人以外にも壁の背景に注目してみましょう。これを書いた人は、実はすごい人なんですって!気になる方はボランティアの方に聞いてみましょう♪

次は宿場町のエリアにやってきました!
旅人でにぎわっていた江戸時代の四日市を体感することができます。

ここの人形もとってもリアルです…
よくよく見ると、背丈や骨格が現代の私たちにだんだんと近づいてる感じがしませんか?
この時空街道では、人形の背丈などのリアルさにかなりこだわって作っているそうです!訪れた時はそこにも注目して見てていきたいですね。

まんじゅう屋の横にある高札場には幕府からのおふれが書かれています。
うーん…内容が読めない…博物館の催し物では古文書教室をやっているので、ここに通えば読めるようになるかも?!
定員がすぐ埋まる人気の催し物なので、お申し込みはお早めに!

展示エリアのラスト、四日市湊(みなと)の映像を見た後は、丹羽文雄記念室へ行ってみましょう。
四日市市出身の文化勲章受章作家である丹羽文雄氏の業績を見ることができます。
室内は写真撮影禁止なので中の様子を画像でお伝えできないのですが、ここの応接間は中に入れるようになっており、洋風の内部は一見の価値ありです!

続いては3階から2階へ階段を下って、「四日市公害と環境未来館」へ。
日本の四大公害病の一つ「四日市ぜんそく」を引き起こしてきた歴史と、環境改善に向けた様々な取組について学ぶことができます。

まずは「産業の発展とくらしの変化」ゾーンへ。
戦時中~戦後の高度成長期までの様子がわかりやすく展示されています。
中でも目を引くのが、当時の生活を再現したスペース。
さっきまで人が住んでいたかのようにリアルです!戦時中の質素な暮らしがしのばれます。

こちらは、高度成長期の生活の様子。
戦後、日本の産業は急速な発展を遂げ、人々はより便利な生活を求め、豊かになってきました。たった何年かの間で日本人の生活が驚くほど変化したことが実感できます。
しかし、これが公害への伏線だったのです、、、

続いては、「公害の発生」ゾーン。壁一面にズラリと並んだ写真は白黒で生々しく、公害の恐ろしさがひしひしと伝わってきます。

こちらは、当時の東京タワー周辺の写真。周りの町が立ちこめる煙で埋まってしまっています!
大量生産に伴いたくさんの工場が無造作に建てられました。公害の原因はこの工場が出す煙のようです。
工業都市の四日市も、東京同様に大気汚染が進み、健康被害が深刻化していったことが視覚的に理解できます。

なお写真の下には、子供がのぞき込めるほどの高さの引き出しがあり、隠れた解説を見つけながらアクティブに学習を楽しむことができますよ。

おや、ところどころにモニターがあるようです。ボタンをぽちっ!と押してみると、、、実際に四日市公害の被害にあわれた方の証言が流れてきました。
本人から語りかけられているようで、より鮮明に当時の状況を想像できますね。

もっと知りたいと思った方には、情報検索コーナーがおすすめ。
ここでは、四日市公害にかかわった人々の貴重なインタビュー動画が自由に観覧できます。被害者側、企業側、医師側、行政側など様々な角度からの証言を聞くことができるので、立場や視点の違いによるぶつかり合いを感じてみてください。

さらに進むと、、、なんと青空が広がっています!
ここ「環境改善の取り組み」ゾーンには、公害に対し立ち上がった様々な立場の人々の取り組みが展示されています。
たくさんの人たちの努力があったからこそ、綺麗な四日市の青空を取り戻すことができたのですね。

おや、この興味をそそる装置は何でしょうか?
四日市公害に対策するにあたって、とても重大な働きをしたそうです。答えはご自身でお確かめを!

最後は、現在の四日市と環境についての展示があります。
今、当たり前にある風景や環境が、過去のとてつもない努力によって守られ保たれていること知りました。それを受け継いだ僕たちは、同じ過ちを繰り返さないために過去から学び今に生かすことができる唯一の存在なんですね。

出口には、来館者の公害に対する思いや感想が書き綴られています。中には、外国からの来館者の方も。

等身大の模型やアクティブに学べる仕組みなど、細部への妥協しないこだわりが、まるで近代から現代までを旅してきたかのように感じさせてくれます。
そして、環境問題も四日市から始まり、日本、世界、地球のこととして捉えさせてくれます。

さあ、ついに過去から現代まで戻ってきました。次は、地球から宇宙へと旅立ちましょう!

5階へあがると・・ここは宇宙ステーション?
窓を模したスクリーンには宇宙が映し出され、まるで宇宙にいるように錯覚してしまいます。ここは最上階にあるGinga Port 401(ギンガポートよんまるいち)。宇宙の港を意識して作られています。

なんとJAXAから提供された宇宙服が出迎えてくれます。

ハニカム構造でデザインされたコズミックギャラリーを進むと…

搭乗口という表記が!
さっそくプラネタリウムで宇宙の旅へ出発!!

乗り込むと最初に階段がありますが、車椅子用リフトが取り付けられているので、誰でも安心して進むことができます。

プラネタリウムの中に入ると、真ん中に投影機がひょこり。
かわいらしい見た目ですが、なんとこのプラネタリウム投影機CHIRON401(ケイロンよんまるいち)は、1億4000万個以上の星々を投影することができ、「最も多くの星を投影するプラネタリウム」としてギネス世界記録に認定されてるんです!

さらに、音は、あのハリーポッターの音響を担当したアビーロードの豊島さんによって手掛けられたとのこと。床の下にもスピーカーが埋め込まれているので、立体感のある音でプラネタリウムを楽しむことができます。

こちらの椅子には車輪がついていて、椅子ごと取り外すことで、車いすのままプラネタリウムを見ることができます。
ここはちょうど真ん中で一番きれいに見える席。細かい気遣いがうれしいですね。

小さい子供が泣いてしまっても後方にある遮音室に移動すれば大丈夫。外に音が漏れず、中では特設スピーカーがあるので、引き続きプラネタリウムを楽しむことができるんです。

美しい、、、スクリーンは職人さんによって重なりがないように手作業で貼られたそうです。
四日市市で世界レベルの宇宙体験ができるなんて、素晴らしいですね。

今回の取材では、なんと、プラネタリウムの裏側を特別に見せてもらうことができたので、ちょこっとだけ紹介します。

ここのプラネタリウムの映像はすべて手作りなんだそう!
労力を惜しまないこだわりが人々を圧倒させるプラネタリウムを実現させているのですね。

いかがでしたか?
歴史、公害、宇宙と一見ばらばらのテーマに見えますが、時間は古代から始まり、江戸、明治、現代を経て未来まで。空間は、竪穴住居から始まり、地球規模、宇宙規模へとスケールアップし、すべてがつながっていきます。
周り終えたあなたは、きっとひとまわり成長しているはず。
是非、四日市市立博物館、四日市公害と環境未来館、プラネタリウムへ足を運んでみてください。

【そらんぽ四日市(四日市市立博物館、四日市公害と環境未来館、プラネタリウム、)基本情報】

・住所
〒510-0075 三重県四日市市安島一丁目3番16号

・電話番号
059-355-2700(四日市市立博物館・プラネタリウム)
059-354-8065(四日市公害と環境未来館)

・開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)

・休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、臨時休館日

・交通アクセス
近鉄四日市駅から西へ徒歩約3分
JR四日市駅から西へ徒歩約20分

車:東名阪自動車道・四日市インターから約20分
※駐車場はありません。JAパーキングをご利用の場合、2時間までの無料駐車券を総合受付にて渡してもらえます。

・料金
四日市公害と環境未来館:無料
四日市市立博物館の常設展(時空街道):無料
四日市市立博物館の特別展・企画展:展覧会により料金は異なります
プラネタリウム:一般 540円、大学生・高校生 380円、中学生・小学生 210円、幼児 無料

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※掲載の情報は、2018年8月時点のものです。

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