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最も環境が守られてきた南伊勢町の風景 伊藤 芳正さん(伊勢志摩国立公園指定70周年インタビュー)

掲載日:2016.11.26

インタビュー「私が感じる伊勢志摩国立公園の魅力」
伊勢志摩国立公園は海あり、神宮の森あり、そしてそこに根ざした人々の豊かな暮らしがあります。そうした様々な魅力を、様々な角度から語っていただきました。

今回は横山ビジターセンター 事務局長(伊勢志摩国立公園自然ふれあい推進協議会) 伊藤 芳正(いとう・よしまさ)さんにお話しを伺います。

(記事協力 : <a href="http://www.isenp.co.jp/" target="_blank">伊勢新聞社</a>)

インタビュー「私が感じる伊勢志摩国立公園の魅力」
伊勢志摩国立公園は海あり、神宮の森あり、そしてそこに根ざした人々の豊かな暮らしがあります。そうした様々な魅力を、様々な角度から語っていただきました。

今回は横山ビジターセンター 事務局長(伊勢志摩国立公園自然ふれあい推進協議会) 伊藤 芳正(いとう・よしまさ)さんにお話しを伺います。

(記事協力 : 伊勢新聞社
■伊勢志摩の自然や文化を発信

横山ビジターセンターは、環境省の博物展示施設として平成11年に開館した施設です。伊勢志摩の自然や産業・文化など、伊勢志摩国立公園の概要を展示・紹介しています。年間20回ほど自然観察会などのプログラムを開催したり、地元小学校・幼稚園などへの出前授業を行っています。

国立公園内にパークボランティアとして地元の方たち30数名が登録されていて、その方たちが、鳥や植物、昆虫などそれぞれ得意な分野を生かして、観察会などで解説していただいています。
■地元でも知らないところはまだまだある

伊勢志摩は96%が民有地ということで、海女文化とか漁業とかほかの産業に関しても、自然と人とが密着した歴史がある。ただ、ここに住んでいる人が、伊勢志摩国立公園に住んでいるという実感がないんですね。それは課題かな。私もかつてはそうでしたし、地元の方でも知らないところはまだまだあります。地元の方に伊勢志摩を知っていただいて、営業マンになってほしいですね。
■原風景は志摩町の海

私は志摩町(現在の志摩市志摩町)の和具で生まれました。母親が海女で、60数年間海女をしてたんです。昔は母親について大島へ何回も行ったり、夏休みになると毎日9時くらいから夕方4時くらいまで目の前の海で泳いだりしていました。

和具沖は資源には非常に恵まれた場所で、今でも優れた漁場なんですね。私が志摩町役場で水産の担当をしていた時に潜水調査があって、潜水士の人が「こんな魚の豊かなところは見たことがない」って言ったぐらいなんです。
■お気に入りは南伊勢町の風景

伊勢志摩国立公園の中で南伊勢町が好きです。パークボランティアの方々の中にも南伊勢町が好きな人は多いです。

地形が人を寄せ付けないような感じの所で、伊勢志摩地域の中で最も環境が守られてきた地域なんですね。原始の風景といいますか原風景が残っていて、一番興味がわきます。先日も鵜倉園地を歩いていましたが、そのままの自然が残されてて、癒されます。 
横山ビジターセンター 事務局長(伊勢志摩国立公園自然ふれあい推進協議会) 伊藤 芳正(いとう・よしまさ)さん 
プロフィル
志摩町(現志摩市志摩町)和具生まれ。昭和54年志摩町役場勤務。合併後は志摩市役所職員となり、ともやま公園事務所所長などを経て平成21年退職。平成22年より現職。

※この記事は伊勢新聞社 伊勢志摩国立公園指定70周年特集号に掲載されたものを転載しています。

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※掲載されている内容は2016年11月の情報となります
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