昔ながらのお伊勢参りを体感するワーケーション!伊勢志摩で仕事も遊びも充実の1泊2日の旅を満喫♫

掲載日:2021.12.14

伊勢志摩国立公園の中で、伊勢と鳥羽を巡る1泊2日のワーケーションコースをご紹介。お伊勢参りを昔ながらの参拝方法で体感し、仕事へのモチベーションもアップ!2日目は鳥羽市を中心にこの地域の海や文化を満喫する充実したプランとなっています。



伊勢志摩国立公園とは

三重県東部に位置する伊勢志摩国立公園はリアス海岸が特徴的な、日本有数の海の国立公園です。小さな入り江と岬が点在する複雑な海岸線は、豊かな海産物を育てる漁場であるだけではありません。波が穏やかな環境は、カヤックやカヌーなどの海遊びにも最適です。

公園内北部の伊勢・鳥羽エリアには伊勢神宮や鳥羽水族館などの人気施設も揃っています。そして南部の志摩・南伊勢では横山展望台をはじめとしたフォトジェニックなスポットやマリンスポーツ、釣りスポットなども多く、みんなで楽しめるエリアになっています。

海女文化や真珠の養殖など、地域の人々が自然の中でどんな風に暮らしてきたのか、楽しみながら学べるのも魅力です。

今回のコースで巡るエリアの解説

地図上に表示されているのが、今回のコースで訪れるスポット。(全10カ所)

昔ながらの参拝方法でお伊勢参りを体感し、仕事のモチベーションもアップ!2日目は鳥羽市を中心にこの地域の海や文化を満喫しましょう♪

1日目のモデルコース

2日目のモデルコース

古来の伊勢神宮参拝に習い「二見興玉神社」からお伊勢参りをスタート!

「二見興玉神社」は御祭神に猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全にご利益があるといわれている神社

今では直接伊勢神宮に訪れる方も多いですが、古来のお伊勢参りはまず、この地の二見浦に入り、心身を清める「禊(みそぎ」を行ってから伊勢神宮の外宮、内宮の順参拝する習わしがありました。

現在は二見興玉神社に参拝したあと、興玉神石(※)から採取した「無垢鹽草(むくしおくさ)」を身につけるのが禊の略式とされています。

今回はこのような古来の参拝方法に習って、二見興玉神社からお伊勢参りをスタート!社務所で無垢鹽草(手のひらサイズなので、私は胸ポケットに入れました。)を授かり、それを身に着けて参拝を行っていきたいと思います。

(※)興玉神石(おきたましんせき)とは、この神社ゆかりの霊石のことで、参道から見える夫婦岩の沖合約700m先に鎮まっています。

境内には御祭神のお使いとされる二見蛙が多数奉献されており、「無事にかえる」「お金がかえる」という意味があるそうです。

今回の旅から「無事にかえる」ことも祈願し、次は伊勢神宮の外宮へ向かいましょう

「伊勢神宮 外宮」の参拝で日々の食事に感謝を告げよう

古くから日本人の心のふるさととして親しまれてきた伊勢神宮は内宮と外宮を中心とした125社のお宮とお社の総称のことで、正式には「神宮」といいます。

こちらの外宮には衣食住の守護神である「豊受御大神(とようけのおおみかみ)」がお祀りされており、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神です。

まずは外宮の玄関口である「火除橋(ひよけばし)」を渡ります。防火のために作られた「堀川」にかかる橋であり、出火から神域を守るための配慮が施されています。

参道の真ん中は、外宮では左側通行、内宮では右側通行となっています。

火除橋を渡ると、大きな木々に囲まれた参道に繋がり、外の世界とは違った静寂の雰囲気が漂います。

手水舎へ向かうと、向かい側にある大木が目に映ります。

これは「清盛楠(きよもりぐす)」と呼ばれる楠木で、平清盛が勅使として参向した際に、冠にふれた枝を切らせたという伝承があるそうです

手水舎で手を清めたら、いよいよ正宮へ。日々、食事取れることに感謝を告げて、外宮での参拝を終えます。

外宮の参拝をより深く楽しみたい方は、神宮の公式サイトにある外宮30分コース・外宮60分コースをご参照ください。

おはらい町・おかげ横丁を散策♬ ランチとお土産もの選びを楽しみます

外宮での参拝を終えたら、次は伊勢神宮の内宮へ!

今回は閉門直前の夕刻(17時前後)にお参りする「夕間詰め(ゆうまづめ)」に訪れたいため、その時間までおはらい町で過ごします。

「おはらい町」は内宮の玄関口である宇治橋から続く約800mの通りで、土産物屋や飲食店などが建ち並びます。

建物の外観はこの地域特有の切妻・妻入り様式で統一されており、風情を感じます

おはらい町に着いたのがちょうどお昼だったので、ここで昼食を取ることにしましょう♬

たくさんあるお店の中から悩みに悩み選んだのは、絶品の伊勢うどんが食べられる「岡田屋」。

伊勢うどんとは、太くて柔らかい麺を濃い出汁のタレで食べる伊勢の郷土料理です。

お店によって、出汁の味や麺の柔らかさ、トッピングが異なり、岡田屋さんの伊勢うどんはとろみのある濃い出汁が特徴!柔らかい麺との相性が抜群の出汁で、病みつきの美味しさでした♬

観光地にあって
500円というワンコイン価格なのも魅力です

昼食のあとはお土産物選び♬

おかげ横丁の「銭屋」で「伊勢志摩 漁師あられ」なるものを発見!厳選した海の幸を練り込んだあられなのですが、その美味しさに地元の方からも大人気なんだとか。

味はいか・えびしお・あおさの三種類があり、今回はあおさをセレクト!実はこのあおさは三重県の特産品で、全国の生産量の約6割を三重県で生産していたりします!

五十鈴川カフェで食後のデザートタイム♬ 

昼食土産物選びを楽しんだあとは、おはらい町の「五十鈴川カフェ」でデザートタイム!

こだわりのコーヒーとスイーツが大人気のお店で、内宮を流れる清流「五十鈴川」沿いにあります。

テラス席からはもちろん五十鈴川を眺めることができ、癒やされます。ネルドリップ式の本格的コーヒーとロールケーキをいただきながら、このタイミングでメールチェック電話対応などの軽作業を済ませてしまいましょう

喧噪を避けた「夕間詰め」で「伊勢神宮 内宮」を参拝。物静かな参道で心身ともにリフレッシュ!

夕刻までおはらい町とおかげ横丁をたっぷり満喫して、いよいよ内宮の参拝へ!

内宮には日本人の大御祖神である天照大御神が祀られており、2,000年以上の歴史がある場所です。

「夕間詰め(ゆうまづめ)」での参拝は、昼間とは違った静けさが漂、しっかりと心を清めるのに最適な時間帯。内宮の玄関口である宇治橋を渡り、大きな木々の広がる参道を歩いて正宮を目指します。

正宮は公の祈願をお祭という形で行う場所のため、「感謝の気持ち」を天照大御神に伝えるのが古くからの習わしです。日頃の感謝と生きる喜びを伝えて、夕間詰めを終えました

内宮のすぐ近くにある「いにしえの宿 伊久」にチェックイン!三重の食と温泉を満喫♬

夕間詰めを終え、宇治橋から歩いて15分の場所にある「いにしえの宿 伊久」にチェックイン。

内宮からもほど近い距離にあるため、夕間詰めや早朝参りをする方にピッタリお宿です♬

お部屋に荷物を置いたら、さっそく夕食へ。

三重の特産品である伊勢海老や松阪牛を味わえる会席料理が自慢で、旬を楽しめる月替りメニューなのが嬉しい♬ 

さらに、食材と調理法をお好みで選べるメニューもあり、今回は〆膳を「伊勢うどん・てこね寿司・ふぐにゅう麺」の中から、伊勢の郷土料理である「てこね寿司」をチョイス!

お昼に伊勢うどんを食べていたので、このように選べるのはありがたいです♬ 

お腹がいっぱいになったところで、1日の疲れを癒やすために大浴場へ。

木の温もりがあふれる「社(やしろ)の湯」と、岩風呂である「森の湯」があり、お湯は新美里温泉(しんみさとおんせん)の「長寿の湯」が使用されています。滑らかな肌触りの泉質が特徴で、湯上り後はお肌がつるつるになり、保温効果が抜群!女性に絶大な人気があるそうです。

大浴場のほかに4つの貸切風呂があり、案内看板で空きがあることを確認できたら、何度でも自由に入ることができます。しかも、全室露天風呂付きのお宿なので、好きな時に温泉を心ゆくまで楽しめます♬

絶品のお料理とくつろげる温泉に癒されたところで、お仕事にもしっかり向きあってみましょう。

神宮で伝えた日々の感謝の気持ちを振りかえり、仕事に対しても心機一転!気持ちが切り替わればきっと浮かんでくる考えもいつもとは変わってくるはずです。

Wi-Fiが完備されている広々としたお部屋で、リラックスして仕事にも集中できました!

明日は朝5時から早朝参りを行うため、今日は早めに就寝して1日目を終えます。

内宮が開門してすぐの「早朝参り」で2日目をスタート!

内宮が開門してすぐの「早朝参り」を行うため、朝5時前に起床。内宮は通常朝5時から開門しています。

「いにしえの宿 伊久」には内宮方面へと繋がる散策路があるので、ここを通って早朝参りへ向かいましょう。

宿から徒歩3分ほどで「赤福本店」の隣にある橋通過。

ここからおはらい町→ 内宮へとアクセスできるのですが、赤福本店も通常朝5時からいているので、早朝参りの前後に寄ってみるのもいいですね♬

宇治橋を通って早朝参りを開始。

緑あふれる参道には朝の木漏れ日が指し、昼間とも夕間詰めまた違う時間が流れています。一歩踏みしめるごとに玉砂利の音が耳に響き、喧騒の中では気づかなかった小鳥のさえずりが聞こえてきます。

早朝の凛とした空気の中での参拝は心が浄化された気分になりました♬

早朝参りのあとは伊勢志摩の恵みを堪能♬ チェックアウトまでワークに勤しみます

1時間ほどで早朝参りを終えると、朝食に良い時間に。「いにしえの宿 伊久」の朝食は朝7時から始まるので、早朝参りを終えた後にピッタリの時間帯です。

朝食は和食膳と洋食膳のどちらかを選ぶことができ、今回は和食膳をセレクト。

あおさのり入りの出汁巻きたまごや伊勢海老の味噌汁など、伊勢志摩らしい贅沢な朝食
を堪能できました♬

朝食を終えたら部屋に戻って、チェックアウトまでの間は仕事に勤しみます。

バルコニーの外には神宮の森が広がっていて、心地よい木漏れ日と澄んだ空気を感じながら電話をするなんてことも出来ちゃいますね。

竜宮城のような船に乗って鳥羽湾を遊覧!「イルカ島」に上陸して可愛い動物と触れ合います♫

宿をチェックアウトしたら、車で約20分の距離にある鳥羽マリンターミナルへ。鳥羽湾をめぐる船旅を楽しみます

運行している
船は数種類あり、どの船に当たるかはそのときのお楽しみ♫

このは、竜宮城のような見た目の船に乗船できました運行時間は季節によって変動するので、詳細は公式サイトの運行カレンダーをご覧ください。

15分ほど優雅な船旅を満喫すると、目的地であるイルカ島に到着!

鳥羽湾に浮かぶ周囲約2kmの小さな島で、形がイルカとそっくりなことからこのように名付けられたんだとか。

「イルカ」なのは島の形だけではありません。島内では迫力満点のイルカショーや触れ合える体験イベント、その他にもアシカやカワウソとの握手会も楽しめます!

360°海に囲まれた自然豊かな離島で、充実のレジャーを満喫してくださいね♪

コワーキングスペースがある「KUBOKURI」で名物ちゃんぽんをいただきます♫

鳥羽湾の船旅を満喫したあとは、コワーキングスペースがある「KUBOKURI」でお仕事タイム。この施設はかつてクリーニング屋さんだった建物「久保クリーニング店」をリノベーションした建物で、KUBOKURIという名称はその名残からきています。

広々としたカウンターテーブル、落ち着いた雰囲気のコワーキングスペースなので、とても働きやすい環境でした。利用時間は10時~16時の間で、1日1人500円と低価格なのも魅力です♫


お昼過ぎまで集中して仕事に勤しんだところで、お腹が空いてきました。

昼食にはコワーキングスペース直結の「キッチン花清水」で名物の「鳥羽ちゃんぽん」を注文!具だくさんなトッピングと麺、スープのバランスが絶妙でみつきの美味しさ♫

KUBOKURIのある鳥羽なかまちでは町づくりの一環として、移住者を増やすことなどを目的に様々なことに取り組んでいて、実際に「キッチン花清水」は大阪から移住されてきた夫妻が営んでいます。

また、2階のシェアオフィスにはフリーランス方などが滞在しているので、同じ場に居合わせた縁で新たなアイデアが生まれたりするかも?

単に仕事をする場所としてだけでなく、様々な人との出会いで「新たな価値観」を見出せる可能性が「KUBOKURI」にありました。

ミキモト真珠島で真珠養殖の歴史を学び、この地域の文化を知ろう



午後のお仕事を終え、鳥羽を満喫する2日目いよいよ終盤。次はこの地に根付いた文化を知るため「ミキモト真珠島」で真珠養殖についてます。



博物館で真珠の種類や構造、真珠養殖の歴史について学ぶことが出来ます。

真珠養殖の発祥は1893年に御木本幸吉翁がアコヤ貝による養殖法を発明したことによりますそれ以来、真珠養殖鳥羽と英虞湾を中心に発展してきました。

当時は天然と養殖の真珠は異なるものとして認識されることもありましたが、地道な活動を通じて今では全世界の女性が憧れる真珠ブランドになったんですね



展示をじっくり見学したあとは、
店内にゆっくり休憩できるベンチがあるので、目の前に広がる鳥羽湾の景色を楽しみましょう。


もちろん館内のパールショップではミキモトのパールジュエリー買うことも出来ます♫ 

旅の思い出や自分へのご褒美、大切な人へのプレゼントなどにおひとついかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか

この記事では古来のお伊勢参りと鳥羽を満喫するワーケーションコースをお届けしました。早朝と夕刻の参拝で心を清めれば、仕事のモチベーションが向上すること間違いなし!また、美しい海が広がる鳥羽湾もあわせて巡ることで、遊びも仕事も充実した1泊2日のワーケーションを実現できると思います。

観光三重では、伊勢志摩国立公園を楽しむモデルコースを他にも紹介しています。気になる方は伊勢志摩国立公園特設サイトをぜひご覧ください。

また、三重県国立国定公園の特設サイトでは三重県内にある4つの国立・国定公園を紹介しています。エリアごとに自然の魅力が様々ですので、そちらも合わせてご覧ください。

今回訪れたスポットを表したマイマップはこちら↓

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