人気ブロガーによるリアル「みえ食旅」レポート

みえ食旅物語

熊野古道だけじゃない、食通を魅了する東紀州の底力

by Kyah

インスタグラマー必見!フォトジェニックな絶景が目白押しの東紀州

ここはバリ島? パノラミックなライステラス「丸山千枚田」

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日本を代表するライステラスのひとつ「丸山千枚田」。山の合間に忽然と現れるダイナミックなパノラマは、千枚以上のたんぼによって構成された自然と人工のコラボレーション作品。時間が許すのならば、昼間の景色と、夕暮れの写真を押さえたくなりますね。

いくつか車を停められるポイントが有り、そこを起点に自分好みのアングルを探すのがいいでしょう。近くには「瀞峡」という渓谷や温泉もあるので、どっぷり自然に浸かる一日を作ってみるのも魅力的。

鬼ヶ城や花の窟神社といった海沿いの世界遺産からだと車で1時間弱。

住所:三重県熊野市紀和町丸山

これぞ熊野古道、「馬越峠」を推す3つの理由

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熊野古道というのは、そもそもが熊野三山へと通じる参詣道の総称で、三重、奈良、和歌山、大阪を跨いでいるんです。なので、どこか一箇所を指すわけではなく、道路によって寸断されていているので、東紀州エリアを走っているとあちこちに"熊野古道 ●●峠"といった、看板が出ています。

そうなると、どこに行けばいいか迷いますよね? 本格的に歩くのならともかく、さっと寄って雰囲気を味わいたいなら馬越峠(まごせとうげ)を推します。

まず第一に【石畳の雰囲気が、いかにも熊野古道】。熊野古道と言っても石畳が綺麗に残っているところのほうが少ないので、下調べせずに訪れるとイメージに合わないことも。

ふたつ目は【アクセスの良さ】。馬越峠の駐車場から、ほんの3分も歩けばイメージ通りの石畳が現れます。これくらいの距離なら、ハイヒールは厳しいけど、普段着のままさっと寄れます。

3つめは【道の駅 海山が近く】。馬越峠の入口の駐車場は、5,6台停めたらいっぱいになってしまうので、この入口まで歩いて10分くらいの「道の駅 海山」を起点にするのも手。ドリンクなども買っていけるし、散策してお腹が空いても、すぐにご飯を食べることができるんです。

時間がある人は、この入口から便石山まで登って”象の背”という絶景スポットまで行ってみるのはいかがでしょう?

日本の原風景ここにあり 究極の渓谷美「魚飛渓」

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熊野古道「馬越峠」から、車で10分程度。白系の岩がゴロゴロしていて、その間をエメラルドグリーンの川が流れる美渓の「魚飛渓(うおとびけい)」。

川沿いの道は、すれ違うのも大変な細道だけど、ところどころに駐車スペースがあって、そこに車を停めて川遊びができる。自然の岩を使った滑り台のような流れのところもあるらしく、夏に訪れるときは水着持参で。

川に入らずとも、眺めたり写真を撮ったり、車で走るだけでも癒されるヒーリングスポット。

都会を遊び尽くした食通も惚れる「割烹の宿 美鈴」の美意識を堪能

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日本を旅しててしみじみ実感するのは、ほんと各地に美味しい食材があるなということ。季節で"旬"も変わるので、ずっと旅をしてたとしても飽きることはない。ただ、歳を重ねるとだんだん欲張りになってきて、単に素材がドン!というだけではなく、この食材をもっといい調理法で食べてみたいとか、洗練された器や空間で愉しみたいなと、色んな欲望が頭をもたげてくるんです。

そんなボクのわがままを満たしてくれたのが「割烹の宿 美鈴」。数寄屋造りの手のかかった内装は心地よく、2Fのサロンから道路を挟んで湾が広がっている。

出てくる料理は、目の前で取れたという食べたことないような美味なもずくや、繊細な味わいのやどかり、8匹分は使ってるウニ盛りや、伊勢海老。薄造りだったり、握りだったり、石焼だったり、しゃぶしゃぶだったり、色々な味わい方でこの土地の旬と向き合える。

通常は1Fの広間で食事になるのだけれども、この日はたまたま一組だけの宿泊だったということで、2Fのサロンでサンセットタイムの海を眺めながらの夕食。キャラの立ったご主人や、品のいい女将さん、やんちゃで拘り強そうな息子さんらと、たくさん話をしながら夜が更けていく。

旅先で寄りたい宿ではなく、ここにいくために旅をしたくなる"ディスティネーションホテル"。ボクにとって美鈴は、そんな宿になりました。

割烹の宿 美鈴
住所:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦297−4
電話: 0597-49-3031
http://www.nande.com/misuzu/

朝散歩のすゝめ 「高塚公園展望台」

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「割烹の宿 美鈴」から徒歩15分。6月のおわりに宿から歩いた時には、絶え間なくうぐいすが鳴いていました。コンクリートづくりの展望台からは。東紀州の美しい海岸線を眺めることができる。

朝食前にここまで散歩して、その後に朝風呂、朝食という流れは最高です。

夜も食後に宿の近くを散歩してみてください。天気が良ければあまりの星の多さに驚くはず。心なしか、星が大きく見える気も。

住所:三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦

日本最古の神社「花の窟神社」へ

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日本書紀にも記されていて、日本最古の神社といわれている「花の窟(はなのいわや)神社」。このエリアは海沿いに岩がむき出しとなった崖が多く、ドライブをしていると男性的な印象を受ける。花の窟神社は社殿がなく、また御神体は高さ70mに及ぶ岩壁というめずらしいスタイル。熊野の自然崇拝の姿を現在も見ることができる貴重な神社。

住所:三重県熊野市有馬町上地130
電話: 0597-89-0100
http://hananoiwaya.jp/

正直ナメてました。全国の岩マニア・崖マニアの皆さん「鬼ヶ城」は必見です

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熊野灘の波で浸食されてできた洞窟が、地震によって隆起したことで地上に現れ、その奇景が1kmも続く「鬼ヶ城(おにがじょう)」。ピピ島やベトナムのハロン湾、カプリ島に知床と、海崖に惹かれて世界を旅してきた大の崖好きですが、ワールドクラスの崖たちと比べても決して遜色のない美崖。特に駐車場からほど近い”千畳敷”は圧巻の景色。写真では、迫力が伝わりづらいので、是非ともご自身の目と足で確かめてみてください。

ちなみに、駐車場には鬼ヶ城センターという施設が併設されていて、ここのカフェ「ソレント」からの景色が抜群なんです。ドライブの途中に立ち寄るのもオススメですね。惜しむらくは、2015年7月の台風で遊歩道が崩落し、1kmに及ぶ遊歩道の殆どが今はクローズなこと。再開を楽しみに待ってます!!

住所:三重県熊野市木本町
http://onigajyo.jp/

熊野イタリアン「と Cous Cous 」でガーデンランチを

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「花の窟神社」からほど近い、住宅地の中にある熱血ナポリ大食堂「と COS COS」(ト クス クス)。ぬくもりがありながらも、センスのいい空間で、パスタやナポリ風ピッツァをいただける。天気が良ければランチ時の中庭が心地いい。

トマトとバジルのソルベを合わせた前菜や、いわしとたまねぎのピッツァのソースなどが美味。外の石窯でピッツァを焼くのは土日のディナだけだったり、あくまでナポリ”風”ピッツァだけど、三重にいると和食続きになりがちなので、アクセントが欲しい時などに覚えておくと重宝します。

と Cous Cous (ト クス クス)
住所:三重県熊野市有馬町5821-116
0597-85-4369
http://couscous.dosf.info/

尾鷲スタイルのスローフード「葉っぱがシェフ」

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尾鷲の町中にありながら、どこか山の中のテラス席にいるような錯覚をおぼえるスローフードレストラン「葉っぱがシェフ」。石の熱で葉っぱを温め、香りや成分を食材に吸収させる土鍋が"縄文鍋”。裏山に自生する100種類以上の野草の中から、試行錯誤を繰り返した結果、優秀なシェフとなることが判明した葉っぱが使われている。

味が素材の外に逃げることなく、葉の成分とともに凝縮されていくため、どくだみの葉で火を入れたにんにくは、マイルドで百合根のような食材へと変化する。自家製の生ハムや、紀州岩清水豚の縄文焼きも体に染み入るようなやさしい美味しさ。

奥様は陶芸家(まさに縄文鍋も奥様の作品)、シェフは元会社員で、こうしたレストランのスタイルにたどり着いたというお話も面白い。料理を楽しむだけじゃなく、自身のライフスタイルについてまで色々な刺激を受けられる、旅の醍醐味が詰まったレストラン。

葉っぱがシェフ
住所:三重県尾鷲市中村町4-51
0597-23-0016
http://www.happa-chef.com/

Kyah

鳥羽(答志島)東紀州

リュクスな大人の食と旅を提案するブログ『漢(オトコ)の粋』の著者。年間の外食件数は400回、旅行は25回と、豊富な実体験を元に独自の価値観で描かれる世界観が多数の読者から支持を得ている。キャセイパシフィックの「香港スタイル」や東京カレンダーに執筆中のライターであり、フォトグラファー、PRプランナーなど幅広い分野で活躍。人生の”色気”を追求する平成の傾奇者。

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