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絶叫必至!滝を浴びる豪快アドベンチャー!滝ダッキー で唯一無二の体験をしてみました。(飛雪の滝キャンプ場:三重県紀宝町)

掲載日:2020.07.17

ドドドドドッ。約30m(ビル8階相当!)の高さから降り注ぎ滝壺を打つ水の轟音。そして、雪のように舞う飛沫(しぶき)が僕らを歓迎してくれました。歓迎というと、少し生易しかったかもしれません。僕らはこれからダッキーに乗って、轟音鳴り響く滝壺にアタックを決め込もうとしています。さぁこっちにこれるものならこいよ、そんな声が飛雪の滝から聞こえてきたように思いました。記事後半に滝ダッキーの体験動画もあります。ぜひ、最後までお付き合いください。

初めての滝ダッキーを前に震える大人ふたり。えっ・・本当に大丈夫なの?

滝ダッキーを体験してみてよ、そんな紀宝町の飛雪の滝キャンプ場スタッフ 佐竹さんの誘いに乗った僕(はまじ)と友人のトミー。滝ダッキーって何だろう?でも楽しそう!と意気揚々と飛雪の滝キャンプ場へ向かった僕たち。

気持ちの良い天候にも恵まれて、「はやく水にはいりたいね。」なんてのんきな会話をしながらドライブを楽しんでました。その後、あんなことになるとは思いもせずに・・・・

飛雪の滝キャンプ場に到着してすぐに気づく、圧倒的な存在感。僕の知っている滝はあれじゃないです。

トミー「・・・やばくない?」

はまじ「ねぇ(これは中止でしょう)。」

ドドドドドドッ!

飛雪という優しい呼び名とは裏腹に、激しく響く瀑布(ばくふ)音。ただただ、目の前の光景に呆然とします。飛雪ではなく豪雪の間違いではないでしょうか?
でも、飛沫(しぶき)は雪のようなミストでとっても気持ちいいです。あぁ、癒やされます。このままずっと眺めていたい。

実は数日前が大雨だったこともあり、飛雪の滝の水量は増加していました。まさに圧巻の飛雪の滝に僕らは遭遇したのです。そこにキャンプ場の佐竹さん登場。不安な僕らを前に

佐竹さん「水多いけどこれなら体験できますよ。迫力が増していて最高ですね。」

と笑顔で言い放ちました。

これから、飛雪の滝キャンプ場の名物 アクティビティ「滝ダッキー」なる体験をするという揺るがない事実を突きつけられ、僕は身を強張らせます。

しかし・・・ここでひいては男じゃない!と謎の男らしさが僕の背中を押しました。

はまじ「(・・・待っていろよ、飛雪の滝。)」

綺麗なシャワールームでウェットスーツに着替えて、準備万全!

フロントで受付を済ませたあと、着替えるためシャワールームへ。
2018年にリニューアルオープンした飛雪の滝キャンプ場は、コテージに売店、シャワールームと設備が充実し、清潔なので安心して着替えられます。
今回は水温が低くて冷たいかな?ということで、ウェットスーツをレンタルして万全の体勢です。

再び滝の前に、まだちょっと緊張気味な僕ら。ちなみに、子どもや泳ぎに不安のある人にはライフジャケットも借りられます。

不思議とウェットスーツを着ると何か自分が強くなった気がします。気合だ気合だ!と自分たちを鼓舞しながら、用意された本日の相棒「ダッキー」を運びます。

さぁいざ!飛雪の滝の滝壺へ。

・・・と、その前に飛雪の滝キャンプ場のスタッフ 佐竹さんからパドル操作のレクチャーを受けます。
肩幅くらいにパドルを持って、スプーンの表みたいな方で水をかく!とのこと。レクチャーを受けている間にも、僕らには聞こえています。
「ドドドドドド!(さぁ、はやくこっちにきてみろよ。)」と飛雪の滝が誘っている声が。

まるで映画のワンシーンのようなロケーション。いざ、滝ダッキーに初挑戦!

それでは今度こそ本番です。まずはダッキーに乗り込み、浅瀬でパドル操作の練習をします。
乗り込んですぐ気づく、ダッキーの安心感。ダッキーってめちゃめちゃ安定してます。これなら子どもでも安心して体験できます。

充分な浮力と頑丈な生地の頼れる相棒 ダッキーは、実は「インフレーダブルカヤック」というジャンルの乗り物。
このカヤックに乗って水面を進む僕らの後ろ姿を見て、何かに似ている?とお気づきの方は勘が鋭い。そう、アヒルに似ていることから、「ダッキー(アヒル)」と呼ばれているんです。

そして、ダッキーは小回りも抜群です。底には水を排出する穴もあるので、座面に水がたまることもありません。まさに滝に突っ込むためにダッキー在り!と言っても過言ではないでしょう。

トミー「よっしゃ、行ったれ!」

と5分程度のパドル練習後、僕らは滝へのファーストトライを敢行しました。ウェットスーツを着ているので水の冷たさはまったく問題なし。
しかし、近づくほどに強くなる滝からの風、そして降り注ぐスコールのような滝水に気持ちを乱され、息の合っていたパドル操作もバラバラに。そして、ここで問題が発生します。

はまじ「トミーストップ!。・・・・目が、目がぁ。」

想像してほしい、吹き荒れる水飛沫の中で果たして普通の人間は目を開けていられるのかということを。
僕は無理でした。なので、ゴーグルを装着!
ちなみに、相棒のトミーはゴーグルなしで大丈夫みたいです(サーファーだからかな?)。

不安も何もかも吹き飛ばす爽快感。きみは滝壺ポケットに辿りつけるか!

気を取り直して再トライです。はい、はい、はい!とトミーとの息の合ったパドルさばきで、僕らのダッキーはグングンと勢いづきます。

はまじ「(この勢い・・・いける!)」

そんな確信を抱いて、瀑布音が鳴り響く滝まで急接近!

ふと顔を上げます。何と存在感のある圧巻な滝の光景でしょう。
夢中でパドルを操作しながら、徐々に研ぎ澄まされていく感覚。激しい瀑布音と勢いよく落ちる飛沫の最中のはずなのに、静かになって目の前の光景がスロー再生されているような・・・まさか、これが超集中状態のゾーン!?

パドル操作がトミーとシンクロします。僕らの気持ちはひとつ!滝に突っ込みたい、ただそれだけです。
そして、その時はついに訪れます。滝に打たれたその時、一瞬にして豹変する眼の前の光景に、僕らは我を忘れて雄叫びをあげていました。

ーうぉーーーーーー!

とにかく目の前は真っ白で、まるで猛吹雪の中にいるような状況です。それでもパドル操作はやめません。前に進まなければ、すぐに後ろに流されてしまいます。
夢中でこぎ続けると、滝壺の岩壁に手を触れられる場所に辿りつきました。パドル操作をしなくても、とどまっていられる場所、そこは滝の裏にある「滝壺ポケット(はまじ命名)」でした。

滝の中にいることを忘れてしまう不思議な空間。ダッキーが瀑布によってドラムのようにダンダンダンと音をたてる中、頭の中が空っぽで真っ白になるような爽快感に酔いしれます。

そして・・・滝の中から無事に生還!

岸につき、滝を浴びた爽快感と無事に戻った安心感でただただ笑うしかない僕ら二人。
滝ダッキー、異次元の衝撃体験です。最高すぎました。

春・秋も安心。テントサウナや一枚岩の滑り台満喫のあわせ技プランもあり。

滝ダッキー体験後は、まったりしながら滝壺で爽快感のおかわり。滝に打たれることは、悩みを忘れ、とにかくスッキリします。もう僕は滝なしでは生きていけないかもしれません。

飛雪の滝では、天気が良ければ虹にも出会えます。まるで、僕らの滝ダッキー生還を虹が祝福してくれているようです。

また、身体を冷やして寒い・・・という人にはテントサウナを合わせるのがとってもオススメです。飛雪の滝キャンプ場は別名「テントサウナの聖地」と呼ばれています。ウェットスーツとテントサウナを合わせれば、ちょっと水の冷たさが心配な春秋でも安心して体験できます。

テントサウナで身体を温めながら、今日の出来事を振り返ります。飛雪の滝キャンプ場に到着した時、不安でしかなかった僕ら。今では滝ダッキーで体験した、あの頭が真っ白になる爽快感をまた味わいたいと身体がうずいています。

ちなみに、日本で滝ダッキーが体験できるのは「飛雪の滝キャンプ場」だけなんです。最後まで読んでくれたあなたは、ぜひ僕らのように滝ダッキーに挑戦してみてください。

動画「滝を浴びる豪快アドベンチャー 飛雪の滝キャンプ場の滝ダッキー」での事前予習も忘れずに。

【ライタープロフィール】

濱地雄一朗:三重県伊勢市在住の地域ライター。ウェブサイト「三重県お土産観光ナビ」を運営。三重県のお土産・特産や観光、暮らしの情報を執筆・発信しています。


飛雪の滝「滝ダッキー」体験の詳細はコチラ

名称

飛雪の滝 キャンプ場

住所
南牟婁郡紀宝町浅里1409-1
電話番号

0735-21-1333

公式URL
料金

【令和5年4月1日以降一部施設の料金が改定となります。】
※学校団体活動、障害のある方、紀宝町内にお住まいの方の利用料に関して一人当たりの利用料を減免します。
詳しくは公式サイトをご確認ください。

営業時間

通年営業

休日

年中無休
※お電話の受付時間は9:00~17:00
※施設管理、メンテナンス等で臨時休業をいただく場合もございます。

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR新宮駅から町民バス浅里神社前下車2分

車でのアクセス

【名古屋方面から】
熊野尾鷲道路熊野大泊ICから国道42号を新宮方面へ約50分(約35㎞)
【大阪方面から】
紀勢自動車道すさみ南ICから国道42号を新宮方面へ約1時間40分(約80㎞)

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