三重の酒処、伊賀の地酒を堪能!「伊賀酒仙閣 秘蔵の國セット」をご紹介します♪

掲載日:2019.03.18

三重の酒処、伊賀市。酒造りに重要な要素「米」「水」「気候」の三条件が揃っており、当地では古くから多くの酒蔵が、個性豊かな日本酒を醸しています。「伊賀酒仙閣 秘蔵の國セット」は、個性豊かな伊賀の蔵元の魅力を知ってもらうために企画された商品。伊賀市内の5つの蔵の代表酒が300mlのお試しサイズで入っています。

【三重のお持ち帰りグルメ紹介レポート:伊賀酒仙閣 秘蔵の國セット】

三重の酒どころ、伊賀の5蔵元の地酒飲み比べセットをご紹介します。

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三重の酒処、伊賀市。伊賀市の街中に地酒を堪能できるお酒屋さんがあると聞き、早速お話を伺ってきました。

伊賀の全酒蔵と直接取引がある唯一の酒問屋

伊賀市上野農人町にある「株式会社 菊野商店」さんは、明治41年創業の、伊賀地域(伊賀市・名張市)の全蔵元11蔵と直接取引のある唯一の酒問屋さんです。

「伊賀酒仙閣」という屋号でオリジナルの商品を企画して販売したり、店舗で伊賀の地酒講座を行うなど、伊賀と日本酒の魅力を広めるために精力的に活動をされています。

三重県をはじめとした全国のお酒が揃う店舗。お酒以外では最近は酒粕も人気商品らしいです。かつては大手食品メーカーに奈良漬けの原料として卸していたこともありましたが、近年麹の健康効果が見直されブームに。
現在では酒粕を買い求める地元の方や観光客が増えているそう。伊賀の酒粕は大手スーパー等で販売されているナショナルブランドのメーカーのものに比べ、水分が多く風味が豊かとのことです。

食べ方としては、甘酒はもちろん、板粕を焼いて食べたり、粕汁にすると美味しいのだとか。
※伊賀の酒粕は流通量が限られており、年間を通じて販売されないのでご注意ください。

今回は4代目の菊野善久さんに酒処としての伊賀の特徴や、伊賀の蔵元についてのお話を伺いました。

伊賀の酒文化を体験してもらう場所

菊野商店では、日本酒の試飲会や観光客向けの利き酒体験も行なっています。

伊賀市内の7つの酒蔵はそれぞれ場所が離れているので、観光客が全てを訪れるのは難しい。けれども個性豊かな伊賀の蔵元の魅力を知ってもらいたいということで、店内で伊賀の観光案内と併せて利き酒体験を始めたそうです。
この取り組みが始まって3年くらい経ち、今では観光客にとっての人気コンテンツになり、年間を通じて多くの観光客が訪れるようになったそうです。

利き酒体験では、季節によって提供されるお酒も変わります。11-3月の寒気はしぼりたてや濁り酒、春先は季節限定酒を提供。5−8月は定番のレギュラー酒、そして秋口になるとひやおろしと、伊賀の酒造りのサイクルに合わせたその季節のお酒が飲めるそうです。

伊賀の風土が美味いお酒を作る

酒造りに重要な要素が「米」と「水」、そして「気候」と言われています。菊野さん曰く、伊賀風土はこの美味しいお酒ができる条件が全て揃っているそうです。

まずはお米。お酒作りに使われるお米「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」の代表的な銘柄の山田錦は、飯米と比べて粒子が大きいので、育てるのに技術が必要と言われています。三重の山田錦はほとんどが伊賀産。大山田地区をはじめ、卓越した技術を持っている農家さんがおり、上質な酒米が生産されています。

そのお米が育つ土も重要です。400万年前は琵琶湖の湖底だったとされる伊賀の地は、「古琵琶湖層」と呼ばれ、土がとてもきめ細かく、粘土質。こういう土地は焼き物作りや米作りに適しており、名産の伊賀焼きなどの陶器の原料になるとともに、伊賀の米作りを支えています。

水系を見てみると、大阪湾に流れ込む淀川の源流域で、不純物の少ない、綺麗な水が土地を潤しています。この水は四方の山々から流れ出て伊賀盆地に浸透した豊富な清水が、良質のミネラル成分を含む軟水の伏流水となっているものです。

気候は、周りを山で囲まれた内陸型の寒暖差が激しい気候。冬は底冷えのする寒さになります。お酒は、15度くらいを最高温度とする低温で醗酵させなければならないと言われているので、なるべく寒い気候が条件となります。また、寒いほうが、雑菌の繁殖が少なく、雑味の少ないお酒ができるのです。

伊賀地方の酒蔵はすべて寒造り。冬場の深夜、もっとも基本が低くなる時間帯に行う仕込みの作業は楽なものではありませんが、品質の良い日本酒を作るため、各酒蔵は寒造りの伝統を受け継いでいるそうです。

このように伊賀の土地は、酒造りにとても適している地と言え、当地では古くから多くの酒蔵が、個性豊かな日本酒を醸しています。

伊賀市内の5つの蔵の代表酒

今回ご紹介いただいた「伊賀酒仙閣 秘蔵の國セット」は、個性豊かな伊賀の蔵元の魅力を知ってもらうために企画された商品。伊賀市内の5つの蔵の代表酒が300mlのお試しサイズで入っています。
それぞれの特徴とオススメの飲み方を菊野さんにレクチャーしてもらいました。

福の聲(ふくのこえ) 純米吟醸【福井酒造場】
布引山地の伏流水と三重県産の酒米を使用した少量仕込みのお酒は、端麗さの中に旨味の詰まった味が特徴。硬度0に近い超軟水で仕込まれていて、できれば冷やして飲むと良いです。単独で飲んでも甘口で美味しいです。

純米辛口 半蔵【大田酒造】
 やや辛、旨味タイプの純米酒。飲み飽きのしない、お米の旨味を感じさせながらすっとしたのどごしが魅力です。落ち着いた香りとすっきりした味わいでお料理との美味しさを楽しめるお酒です。

若戎(わかえびす)本醸造【若戎酒造】
爽やかなコクが特徴。すっきりと磨き上げられた上質な旨味が美味で、キレの良い本格的な辛口です。


るみ子の酒【森喜酒造場】
女性杜氏が仕込む純米酒。ほどよい香りとシャープな味わいが特徴で、燗でも冷やでも美味しく飲んでいただけます。

芭蕉【橋本酒造場】
 家族で営む小さな蔵元さんですが、その実力は折り紙付き。あっさり系の料理やお刺身、おそばなどと合います。本品は冷たくして飲んでください。

一般社団法人伊賀上野観光協会の副会長も務める菊野さんの、伊賀愛と地酒愛溢れるレクチャーが聞ける利き酒体験もおすすめですが、まずはご自宅でバラエティ豊かな伊賀の地酒の魅力をご堪能ください。

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